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(2014年8月29日の夕日です!5階ベランダから!)
昨夜ある文献を読んでいて、沖縄戦の頃、米軍の精神疾患、昨今は統合失調症とネーミングされている、の多さにびっくりした。「XX子は最初、米軍は気ちがいまで兵隊にひっぱったのかと思って驚いたが、そうではない。激戦によっておこった戦闘恐怖症であると聞かされ、二度びっくりした。」
「ちなみに戦闘恐怖症の患者は、早くも4月中旬頃から米軍の野戦病院にあふれはじめていた。四月末日には、第10軍司令部は、3000人以上にも達した患者を収用するため、とくにこの種の患者のために専門の野戦病院をつくったりしている。
米軍の戦史によると、沖縄戦での戦闘恐怖症患者は、太平洋戦争の全期間を通じて最も多く、そして最も重症だったという。軍医たちがその原因を調べたところ、最大の原因は。特攻機ではなく、日本軍の砲術の正確さに起因するものだった。日本軍の砲術のたくみさを信用しない米軍兵もいて、彼らはドイツ軍の将校が日本軍歩兵隊を指揮しているに違いないとさえ考えられていたのである。」『総中沖縄戦』より。←そうした野戦病院にも、戦時中や戦後、沖縄の芸能慰問団が慰問したのだろうか?確かめたい。
映像化されたベトナム戦争や朝鮮戦争については知られているが、沖縄戦でこれだけの米兵が恐怖症で野戦病院に収容されていたとは、今まで知らなかった!でも
「フィクションの中の記憶喪失」 by 小田中彰浩
さんの記憶の御本の中に沖縄戦で記憶を失った米兵のことが映像の中に描かれていると、確か書かれていたのを思い出した、しかし、湾岸戦争、アフガン、イラク戦争、アメリカは多くの若者をPTSD患者にしてしまったのですね。誰が得をしたのでしょうか?イラクを徹底的に破壊しつくして、何が目的だったのでしょうか?戦争、破壊、からの再建?多くの犠牲の上に今もトラウマが襲っている国です。中東の悪夢は続いています。ガザの虐殺も含め、イスラエルを取り巻く国々のカオスはアジアとも異なる深い闇を抱えたままなんですね!世界は村になりつつあって、果てしない溝が深まっているようにも見えます。戦争による破壊、大量の人間殺しを企てる人間たちやシステムがあるのですね。それにのせられない認識(理性)を持ち続けたい。
世界を煙りに巻く情報戦争が目の前で繰り広げられています。だまされない目線、厳しいね!
多くの民間人が犠牲になった沖縄人のPTSDは今に続いている。集団強制死から70年を経て癒されない魂が浮遊している。戦争は双方が身体(命)と魂を抹消される壮絶な愚かな行為である。
今日8月29日の夕日!昨夜はくっきりと丸くて赤い夕陽を見たのだった。写真を撮るまえに用事を済ませて戻ると雲が覆っていた。わずかの時間に丸い赤い太陽が消えた!モメントの美学が常にそこにあるのかもしれない。今、この瞬間、この時!