みなさま
『ことばと社会』誌18号(2016年10月刊行予定)の
特集投稿論文・一般投稿論文を募集しています。下記の方法でご投稿ください。
いずれも編集委員会にて査読の上、採否を決定いたします。
http://www.sangensha.co.jp/allbooks/kotobato.htm
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【特集投稿論文・応募規定】
■特集テーマ「言語とアイデンティティ-他者化と帰属化のプロセス(仮)」。
■下記の編集方針をご一読の上、まず、論文要旨(A4用紙1枚程度)を下記のアド
レスまでお送りください。
編集委員会にて特集論文として投稿していただけるかどうか検討させていただき
ます
(ただし、特集論文として取り上げられない場合も一般投稿論文としては投稿可
能です)。
■要旨受付〆切=2016年1月10日(論文は4月20日〆切)。
[特集編集方針]
アイデンティティの危機が言われる今日、アイデンティティの研究もまた危機
にある。
「アイデンティティ」は、固定的な属性としてではなく、「類似性を認知する絶
え間ないプロセス」として理解される必要がある。
言語とアイデンティティ、およびこの分野に関する研究方法も、こうした観点から、
あらためて問い直される必要がある。過程に着目して研究す
るならば、「民族」、「国民」、「人種」、「言語」等々の実質的な概念よりも、
「民族化」、「国民化」、「人種化」、「言語化」などの過程が問題となる。
そこで18号の特集では、言語行為を通した「自己」と「他者」の構築のプロセス
に焦点を当てたい。
集団に属していない他者を特定する認知活動としての「他者化 Othering」の
プロセス、
それと表裏をなすものとして、自らの集団の構築に関わる「帰属化 Belonging」
のプロセスについての実証的な研究が求められる。具体的には、以下のような研究分野が考
えられる。
/「他者化」すなわちグループに属していない「他者」を特定する認識活動。
例えば、ヘイトスピーチ、外国語教育における隠れたカリキュラム、言語復興、
移住民に対する言語管理、等々の活動。
/「帰属化のプロセス」すなわちグループに属する「仲間」の構築。
例えば、共同体の想像、言語イデオロギー、義務教育における国語教育、等々の
活動。
/意識的なアイデンティティ構築のための言語使用。
例えば、いわゆる「新方言」、メトロ言語(metrolanguage)、言語クロッシン
グ(language crossing)、
言語景観、等々の言語使用。
/アイデンティティに影響を与える多言語現象。例えば、ダイグロシア、コード
スイッチング、言語紛争(language conflict)、等々における認識過程。
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【一般投稿論文・応募規定】
■テーマ不問。下記の〆切日までに、論文をお送りください。
■本文・注を含め400字詰め原稿用紙で50枚。句読点「、」と「。」を使用する。
注は文末とする。
■応募原稿は返却致しませんので、郵送の場合にはコピーをお送り下さい。
■論文が掲載になった場合、本誌5部を呈します。
■応募方法=郵送(三元社宛)またはメール添付ファイルにて下記のアドレスま
で。■論文受付〆切=2016年4月20日。
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【問い合わせ・応募先】三元社『ことばと社会』編集部 email@sangensha.co.
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