気がつくと、早朝に猫に起こされ、庭に出ると、いつでも東の空に輝いている星が一番星だった。
毎朝、東の空を見上げると、そこで光を放っている。最近は、一番星を見上げるのが日課になっている。
半ドームのような空。南部への入り口の街並みが見下ろせる。その空をじっくり眺める時間が少なくなった。
住んでいるゲンゴロウ通りが実は、北斗七星の形の通りになっていることに、気がついたのは、保安灯の集金の役回りがやってきた時だった。この通りや住宅街を開拓した業者が、天体を意識していた事がわかる。にぬふぁぶし(北斗七星)は沖縄のポピュラーソング「てんさぐの花」にも登場する。
古来から天体を仰いで人類は生きてきたのだ。昨今は身近な天地を見据える前にスマホを見る時間が増えてきた。
救急車は朝夕サイレンを鳴らし、かなたの残酷なニュースが脳裏にこびりついて離れないが、良き日になることを念じる。