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これはきわめて今日的な演劇です。なんでもない風景の中で遠くで軍用機が飛ぶ沖縄、しかし高校のとある教室の一角や校庭で繰り広げられる物語は昨今の体罰自殺の問題も含め、きわめて本質的な問いがなされています。穏健で平和にみえる教育現場(学校)の中から、見え隠れするこの社会の、世界の構図が、浮き上がってきます。見える見えない暴力、生きながらにしてシステムの中に囲われるわたしたちの人生の中身そのものが、不思議に哲学の問いかけのように、醸し出されてくる不思議な作品だと言えるかもしれません。初めて公開される第二部に原作の島元 要先生のこの間の高校教師としての経験や大阪での御体験を含め、色合いが深く込められていることが、推測できます。上演が待ち遠しい作品です!島元先生の教え子、久保深樹の演出です。楽しみにしています!(因みに、私が大学で教えた福永武史も出演します。)