沖縄芝居「ウチナーグチ万歳！」チラシ拡大

大城立裕氏の作品で幸喜良秀氏の演出です。
そろそろ、突出した大城作品への憤懣も吹き出て
くるのでしょうね。

しかし大城氏は小説を書きそれを芝居にし、そして
詩劇です。氏が恵まれたポジションにあったとしても
その７０歳を超えて後の情熱は並々ならぬものが
あります。それがなぜか？興趣がわきます！

沖縄を背負った矜持があるのですよね。それがいい
意味でも悪い意味でもやはり琉球・沖縄の歴史・文化
を全存在で表出してきたのです！

その現在８７歳の大城先生に拍手！
氏は今年（２０１１年９月１９日）に
８８歳になります！

凄いですね。創作エネルギーを分けていただきたいものです！
頑張らなければです！

でも新作組踊「真北風が吹けば」の佐藤優の解説は引用が
古くて斬新さがないですね。しかも佐藤氏は「遁ぎれ結婚」を
見ただけの作家です。日本語訳など見てもミスが散見される所
を見ると、慌てて編集したことがわかります。もっと丁寧に扱
ってほしかったです。

それと組踊を演出してきた幸喜良秀さんに解説を書いてもらう
とかした方が良かったと思います。あるいは？組踊をよく知って
いる方々といってもなぜか新作の演劇に批判的な方も多いようで
厳しいですね。中央でよく見ている方はいたはずですよ。
それを現代劇として見ている批評家もいますしね。

沖縄の芸能・演劇研究者は少なくてかといって大学などでも優遇
されているわけでもなく、身体性が尊重される世界の潮流を汲む
こともできない沖縄の文芸研究の体制（大学）です。

県立芸大の修士課程を修了した方が「オイディプス王」さえ読ん
でいない県立芸大のカリキュラムですからね、彼らのセンスの狭
さはどうしょうもありませんね。

比較研究が弱いのですよね。それでは世界に挑戦できませんよ。