何年ぶりだろうか。
息子から語る父親の話は真に迫った凄さがあった。
情熱的なことばの力は、哲学的でさえあった。
息子は父と深く語り合ってきた。
父親は息子に多くの思いを語ってきた。
表出されるものと視界の広さが重なった時、
そこには例えようもないものが誕生していた。
父親に手をひかれ映画館に歩く姿が浮かんだ。
実証される記憶が明らかにした姿は新たな感動を与えた。
あなたは稀有な存在だった。それだけではない。
あなたが造形したものは、この島の伝統と琴線に触れるもの
そして世界を鏡にしていたのだ。