志情(しなさき)の海へ

かなたとこなた、どこにいてもつながりあう21世紀!世界は劇場、この島も心も劇場!貴方も私も劇場の主人公!

再放送見たいですね!NHKスペシャルで⼩野⽂恵アナが祖⽗の“戦争加害”に向き合うレポート!

2018-08-15 12:08:15 | 日本の過去・現在・未来

リテラLITERAの記事はいいね!転載です!フィリピンの無料で入館できる博物館・美術館には戦時中の日本兵による虐殺関連の絵画も掲示されていますね。多くはないのですが、歴史の痕跡として迫ってきます。ポルトガル人もアメリカ人もフィリピンを植民地にしていますが、日本もまたです。

2018/8/15 NHKスペシャルで⼩野⽂恵アナが祖⽗の“戦争加害”に向き合うレポート! ネトウヨ議員・和⽥政宗が早速圧⼒|LITERA/リテラ http://lite-ra.com/dev/print/?url=http://lite-ra.com/2018/08/post-4189.html 1/2 2018.08.15 NHKスペシャルで⼩野⽂恵アナが祖⽗の“戦争加害”に向き合うレポー ト! ネトウヨ議員・和⽥政宗が早速圧⼒  73回⽬の終戦の⽇。マスコミはこの⽇にあわせて特集を組んでいるが、なかでもNHKががんばっている。昨今では“安倍さまのNHK”と揶揄されるほど、 ⽇々の報道でボロボロになっているNHKだが、終戦記念⽇を前にして放送した「NHKスペシャル」が、視聴者に静かな反響を呼んでいるのだ。  NHKはホームページで〈この夏、“戦争と平和”を考える番組をお届けします〉と銘打ち、11〜13⽇の三夜連続で⽇本の戦争をテーマにしたドキュメンタ リーを放送した。さらに、きょう15⽇放送の『ノモンハン 責任なき戦い』では1939年のノモンハン事件を扱い、19⽇の『届かなかった⼿紙 時をこえた 郵便配達』では戦場の兵⼠と故郷の⼈々の間で交わされた「軍事郵便」にスポットを当てる。

 とりわけ、11⽇に初回放送だった『祖⽗が⾒た戦場 〜ルソン島の戦い 20万⼈の最期〜』は太平洋戦争末期の激戦地であるフィリピン・ルソン島の戦い を題材にしたものだが、『鶴瓶の家族に乾杯』や『ガッテン!』でお茶の間の⼈気を博している⼩野⽂恵・チーフアナウンサーが、取材を通じ、ルソン島 で戦死したとされる「会ったことのない祖⽗」の悲惨な戦争体験や最期に迫るという迫真の内容だった。  ⼩野アナウンサーの祖⽗・景⼀郎さんは、1944年、32歳で出征し、衛⽣兵としてルソン島へ送られて戦死したという。しかし、国が発⾏した記録と出 ⾝地・広島県の死亡者名簿とでは景⼀郎さんの没⽇が異なっており、遺⾻も帰ってこなかった。  ⼩野アナは⺟とともに現地へ向かう。景⼀郎さんは、衛⽣⼀等兵としてアジア各地の港をまわった後、⽇本占領下のマニラで陸上での任務にあたった。 ⼩野アナは同じ部隊の下⼠官がつけていた⽇誌や⽇⽶の元兵⼠の証⾔などを⼿掛かりに、祖⽗の⾜取りを辿りながら、ルソン島の戦いの実情を知っていく ──。

 たとえば⼤本営は、本⼟上陸までの時間稼ぎを現地の⽇本軍に求めていた。補給もなくなった兵⼠たちは、降伏せずに戦い続ける「永久抗戦」を強いら れた。番組ではルソン島から帰還した⽇⽶の元兵⼠のインタビューも放送された。 「死んでも守っとけということですよ、死守というのは。だから絶対に後⽅へ下がるわけにはいかないっていうんだから」「軍の上層部とするとですね、 (兵隊が)死ぬかなんとかってことは、もう兵隊なんて消耗品と⼀緒ですからね」(花岡四郎さん/95歳) 「飢えが⼀番ひどいですね。つらいのはね」「(⽇本兵の)死体から靴をとってさ、いい靴なら⾃分が履くし、悪い靴ならあれ豚⽪だから、それを飯ごう でふやかしといて、煮て⾷べるんですよね」(河村俊朗さん/94歳) 「⽇本軍は戦場で⾮常に重要な兵器の補給が全くできない状況に陥っていました」「⽇本兵が⾜の指で銃の引き⾦を引き、⾃殺する姿をこの⽬で⾒まし た」(エドガー・モアマンさん/99歳)  本⼟決戦の時間稼ぎのために捨て駒とされ、敗⾛を重ねた⽇本兵。負傷した兵⼠には⾃決命令がくだり、⾃決できない者は銃剣で突き刺されたという。 番組は、アメリカで発⾒した⽶軍の極秘資料をもとに、これまで⽇本側の記録では不明だった地域ごとの戦死者の数を地図に投射し、CGで可視化するな ど、Nスペらしい⼿法をとりながら、証⾔と現地調査で戦争の筆⾆に尽くしがたい残酷さを伝えていった。

 だが、本サイトとして特筆したいのは、『祖⽗が⾒た戦場』が、単に激戦地で⽇本兵が置かれた悲惨な状況だけを⾒せるドキュメンタリーではなく、し っかりと、⽇本の加害事実についても掘り下げたことだ。 住⺠虐殺、暴⾏…⼩野アナがフィリピンで取材した祖⽗の部隊の加害⾏為  そもそも、⽇本軍は1941年12⽉8⽇の真珠湾攻撃と同⽇にフィリピンへの侵攻を開始。翌年1⽉にはマニラを掌握し、5⽉にはほぼ全⼟を占領、おおよそ 3年間にわたって統治下に置き、軍の統帥権を⽇本が握るなど傀儡的な親⽇政権を敷いた。

 太平洋戦争末期、1945年1⽉からのルソン島の戦いは、フィリピン奪還を狙う⽶軍を中⼼とした連合国軍と⽇本軍の陸上戦を指す。2⽉、マニラでは⽇ ⽶両軍の⼤規模な市街戦が⾏われ、多数の⺠間⼈が犠牲となった。都市は完全に壊滅、犠牲者となったフリピン市⺠は10万⼈とされる。フィリピンで親⽇ 傀儡政権に反発する多くのゲリラ兵が⽶軍に協⼒し、そのなかで、ゲリラと⾮戦闘員を区別しない⽇本軍による住⺠殺害などの残虐⾏為が⾏われた。戦後 のマニラ軍事裁判ではその責任で指揮官の⼭下奉⽂⼤将に死刑の判決が下されている。  番組では、⼩野アナが祖⽗の所属した部隊の⼿がかりとして、マニラの要塞の街・イントラムロスの地下牢を訪れた。⼤勢のマニラ市⺠が⽇本軍によっ て地下に閉じ込められ、焼殺、銃殺されたという。⼩野アナは、その地下でしゃがみこみながら、神妙な⾯持ちでこうつぶやいていた。 2018/8/15 NHKスペシャルで⼩野⽂恵アナが祖⽗の“戦争加害”に向き合うレポート! ネトウヨ議員・和⽥政宗が早速圧⼒|LITERA/リテラ http://lite-ra.com/dev/print/?url=http://lite-ra.com/2018/08/post-4189.html 2/2 Copyright © Litera All Rights Reserved. 「ここに⽣きている⼈がいて、その⼈たちにガソリンをかけて焼くなんて」 「酷なことに駆り⽴てられた⼈が、結局のところ私たちの誰かのおじいさんだったわけですもんね」  

さらに、⼩野アナは祖⽗の⾜取りを辿った旅の最後に、「どうしても知りたいことがあった」と⾔い、もう⼀度マニラに向かう。10万⼈の⺠間⼈が殺害 されたことについて「フィリピンの⼈たちに、祖⽗たち⽇本兵の姿はどう映っていたのか。旅の間中、ずっと気になっていました」という⼩野アナは、当 時13歳で、⽇本兵による性暴⼒の現場に居合わせた⼥性に会いに⾏ったのだ。  現在86歳になったその⼥性、イザベル・ウィルソンさんは、多くの⼥性たちが⽇本軍によってホテルに連⾏され、性暴⼒の被害にあい、そのショックか ら⾃殺した友⼈もいたと語る。インタビューする⼩野アナに対し、このように話していた。 「私たちはまさに戦争の犠牲者でした。多くの友⼈がレイプされました。あの当時、⽇本⼈は敵だったのです」 「私は過去を乗り越え、いま別の⼈⽣を⽣きています。私は⽇本を許しました。でも絶対に忘れません。⼆度と繰り返してはならないからです」 「会ったことがない祖⽗」の亡くなったであろう場所を訪ね、戦争へと駆り出された⽇本の兵⼠たちの実情に触れながら、同時に、その祖⽗たち⽇本軍が ⾏った加害の歴史を受け⽌める。⽚や、安倍⾸相とその応援団による歴史修正の波が押し寄せ、百⽥尚樹の『永遠の0』が代表するように、戦争をヒロイッ クな“悲劇の物語”に回収するフィクションが流⾏してしまう状況だ。⽇々の報道姿勢は安倍政権を忖度して萎縮する⼀⽅のNHKだが、こうした⾻太で良質 なドキュメンタリーを終戦記念⽇の前後に放送することは、まさに現場の良⼼と⾔えるのではないか。 Nスペ731部隊特集にも「NHKは捏造反⽇協会」と攻撃していた和⽥政宗  しかし、やはりと⾔うべきか、このNHKスペシャルを攻撃する国会議員があらわれた。元NHKアナウンサーで⾃⺠党広報副本部⻑の和⽥政宗議員だ。和 ⽥議員といえば⾔わずとしれた“議員バッジをつけたネトウヨ”だが、『祖⽗が⾒た戦場』の初回放送中の11⽇21時38分にTwitterを更新。おそらく、リア ルタイムで視聴しながら書き込んだのだと思われるが、こんなバッシングを展開してみせたのだ。

〈もうNHKはメディアとして死んでいるというのが、昨年からの第⼆次⼤戦に関するNHKスペシャルの流れ。独⾃の検証もせずソ連側の主張や⽶軍の「戦 犯」裁判の資料を⼀⽅的に肯定。もう私もNHKは擁護しない。NHKは何にも左右されず事実に基づく報道を⾏うとしての受信料徴収の根拠を失っているの ではないか〉(原⽂ママ)  念のため⾔っておくと、同番組は戦後の軍事裁判の資料にのみ依拠しているわけではないのだが、それにしても、⽇本の加害事実に触れただけで「受信 料徴収の根拠を失っている」などと恫喝するそのクレイジーさには⼼底呆れざるをえない。

 ちなみに、和⽥議員が攻撃している「昨年からの第⼆次⼤戦に関するNHKスペシャルの流れ」というのは、昨年8⽉13⽇に放送されたNHKスペシャル 『731部隊の真実〜エリート医学者と⼈体実験〜』などのことを指しているのは明らかだろう。同番組は、新資料や記録・証⾔を集め、細菌兵器の開発や ⼈体実験を⾏っていた陸軍の秘密組織「731部隊」に迫った⼒作だが、放送後にはネット右翼を中⼼に「捏造だ」「偏向番組」などのいちゃもんが相次い だ。だが、731部隊の残虐な⼈体実験が歴史的事実であることは、本サイトの当時のレビュー記事NHKNHKスペシャルフィリピン和⽥政宗⼩野⽂恵編集部 ⽇本の加害事実を取り上げたテレビはすべて「捏造反⽇」と決めつける和⽥  同じくNスペで昨年9⽉10⽇に放送された『スクープドキュメント 沖縄と核』への和⽥議員のバッシングも噴飯ものだ。こちらも当時、本サイトで内容 を紹介しているので詳しくは過去記事をご覧いただきたいhttp://lite-ra.com/2017/09/post-3453.htmlが、和⽥⽒は番組ディレクターが沖縄問題を考え る団体や9条護憲団体の主催集会に参加していたとあげつらい、〈彼の⾏動はコンプライアンス上は問題ないのでしょうか〉なる難癖でディレクター個⼈に 圧⼒をかけているのだ。

 ようするに、和⽥議員のような歴史修正主義者の安倍シンパからすれば、⽇本の加害事実を取り上げたテレビドキュメンタリーはすべて「捏造反⽇」と レッテルを貼り付けるということらしい。いずれにしても、この輩が政権与党の国会議員であることを考えれば、明らかに放送局やディレクターに対する 恫喝的圧⼒⾏為としか⾔いようがない。

 あまりにも⾺⿅げた妄想の開陳だが、政治権⼒に弱いNHKだからこそ⼼配になってくる。しかし、被害と加害の過去を忘却した先に、次の戦争が待ち構 えており、安倍シンパ議員や応援団の攻撃はその欲望の裏返しなのだ。Nスペにはこんな卑劣な圧⼒に屈せず、今後も戦争の事実をしっかり伝えていって もらいたい。(編集部〕


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。