志情(しなさき)の海へ

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第25回 平敷屋朝敏を偲ぶつどい(朝敏277年忌) 於タキノー

2011-07-27 13:01:45 | グローカルな文化現象
2011年、7月26日(火)午後17:30分、平敷屋タキノーで、平敷屋朝敏を偲ぶつどいが、貧家記研究会主催により開催された。毎年参加者が増えているとの事だった。昨年夏、多良間の八月踊りの帰りに船でご一緒した面々との再会の場にもなった。平敷屋エイサー保存会会長の宮城松生さんをはじめとして、貧家記研究会事務局長の東 武さん、崎原弘会長、西銘 郁和副会長等など、旧知の方々とお話できたことが良かった。

平敷屋タキノーに来たのは初めてのことで、以前から気になっていた場所に立つことができたのも一つの大きな御縁で、西銘さんたちの貧家記研究会が新しく発見した事柄、その研究の深化はとても興味深かった。それらを表象として創作の中で甦らすことは可能なのだと、思いは膨らんでいった。

昨今遊女(ジュリ)の表象について取り組んでいて、どうしても「苔の下」などの吉屋(よしや)の作品が大きくせり出してきているのである。平敷屋朝敏とその作品について真剣に取り組む序曲が流れ出していると言った方がいいのかもしれない。と同時に朝敏の生きた時代の文化の華やかな開化の背景にあった磔された朝敏とその同士の姿がまたせり出してくる。朝敏の作風が和風めいていたとは云え、時代の表象をまた埋めたことばの暗示性や記号性もそこには見え隠れしていて、存在が総べて政治の中にあるゆえに、当時の尚敬王と摂政蔡温を中心とする政治の権力構造の犠生になったと見るのは、間違っていないだろう。そのへんの事情はいろいろと検証されているようだ。薩摩在番屋敷に投げ込まれた投書の問題が磔まで至った背景の残酷さはなぜか?琉球史の大きな謎とされる。

朝敏に革命的ロマンスを見るのも納得がいくほどの人生の残酷さであり作品の美しさがある。遅ればせながら朝敏とその作品を掘り下げてみることになったのはまた必然的な何か、なのだろう。沖縄の芸能を手繰り寄せる上でも朝敏の作品は朝薫と並んで、かつ独特な世界を絶えずかもしている。それらの滴を今から手で掬い取る作業がまっている。しんどいが、やらざるをえない。

えてして自己保身的で卑小な知識人や詩人や作家やアーティストやジャーナリストや政治家は多い!沖縄だけ見ても名前をすぐにあげることは容易だ。しかしその中で真に思想(美)的にも輝ける表現者は少ない!素敵なウチナーイキガは少ない!魅惑的なウチナーイキガを求めてやまないのだが、現実は疑似的知のセンスや感性の持ち主が多いのかな?あの意外と地元の新聞でモテモテの方々が卑小だったりしてね!?

ほんとうに心を打つ、時代を、人類の明日を照らすことばのありかはどこにあるのだろうか?あのX=?の中に秘められているのだろうか?

<庭のハーブの花、平敷屋朝敏を偲ぶ会の写真は画素数が良すぎてUPできなかった。残念!画素数のいい写真をUPできないだろうか?>


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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2011-07-27 18:35:27
人類の明日を照らす言葉、ほしいですね。
X=?を捜し求めていきたい。
伏字やあいまいな表現が散見されるようになったのは、どうも!ですね。切れ味のいいコメントが魅力です。攻撃が多いのですか。

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大丈夫ですよ! (なさき)
2011-07-28 19:47:45
ご心配ありがとうございます!このブログ、意外と沖縄ではアクセスはいい方かもしれませんよ。文字数が多い割にはーー。意図的に読めるブログを目指しています。

昨日はIP219、PV796で最近多い時でIP243、PV811でした。びっくりです!つまりアクセスする方々がいるという事はそれなりに発信の力は持っているという事になりますから、しばらく続けるつもりです。

どなたが訪問しているのか、やはり<芸能・演劇と社会の関係性>の周りの方々と大学の知識人やメディアの方や文化庁の専門家?

言語の方向性にも関心があるので、まぁ沖縄の文化(政治)総体にコミットできたらという思いはあります。すなわち日本へのコミットになるだろうか?(世界へのコミットかも?それには英語ブログの体勢は弱い!)

あなたのメッセージをヒントに書きたいテーマが浮かびました。「被征服男性の受忍」とのからみですがーーー。ウチナーイキガにはもっと頑張ってほしいのですよ。でも知性・感性の鋭いウチナーイキガが少ない現実ですね。

佐藤優に迎合するウチナーイキガは多いですね、昨今はーー!

気骨のあるウチナーイキガはどこにいるのだろうか?

あの伝統芸能や沖縄芝居(新作組踊も含め)に熱心に挑戦している彼らが我らの文化ヒーロー?
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