nasu_star's blog

那須で自然に親しみ、星と自然を愛するブログ

アイソン彗星-2_131116

2013-11-16 09:06:19 | 星空

昨夜は来客があり、お茶をたくさん飲んだので、今朝4:30ごろトイレに起きる羽目になった。

ふと、外を見ると星が見えたので、窓越しにちょっと双眼鏡で覗いてみた。 そう。10/14に投稿したアイソン彗星の写真からほぼ1ヶ月が経って太陽に一番近づく近日点通過日(11/29)まで2週間を切った訳だ。

もう肉眼で見えるのか? 期待は高まるが、何せ体調不良の現状では外へまともに出て長時間見る訳にも行かない。

そこで、双眼鏡で控えめに室内から御拝見。

見始めた時には目印のスピカがまだ杉林の中だったらしく、どこにいるのか良く分からなかった。

「双眼鏡覗いて直ぐ分らない様では大した明るさにはなっていないのだろう」と諦めてベッドに戻ろとしたら、左の方から黄金色の星が杉林から上がってきた。

これはうしかい座のアークトゥールスだ。・・・とすると、おとめ座のスピカはもうすぐ見えるはず。待つ事10分。 上がって来ましたよスピカ。

スピカを視点に上に双眼鏡を振って行くと「おーォッ!見えた。」尾も長く伸び、良く見える。

5cm視野角7度の双眼鏡ですが、彗星の尾は視野の1/3位の長さに見える。それなりの大きさだ。

暫らく眺めていたが、これなら標準レンズの固定撮影でも写ると思い、カメラを持ち出して数枚撮った。

下の画像をダブルクリックして大画面で見ると分かりますが、画面中央やや下付近に明るい星。これがおとめ座の「スピカ」 その真上若干右寄りにきれいな緑色に輝く星がアイソン彗星で、尾もちゃんと写っている。

全くの肉眼ではまだちょっと見えないかも知れないが、いるところを知った上で眺めると分かるかも知れない。

双眼鏡でも、この場所を何度もスキャンしていたのに気が付かなかった。

撮影時にはもう薄明が始まっておりバックが明るくなってしまっている。 もうちょっと早めに写真撮影していればもっと鮮明に写ったはずだ。

2013/11/16 5:15

SONY NEX-5N F5.0 f70mm

ISO3200 10s 固定撮影

日々太陽に近づいているので、毎日下に向かって移動している。 これからどんどん同じ時刻での見かけの高度が下がって行くので、私の家の様に東の空に木等の障害物があると見える時間は短くなってくる。 しかもこれから月が満月を過ぎる18日以降には完全に明け方の空を月が明るくしてしまう。

月に関して言えば今朝の月没時刻が4:38だったので今日が限界だったのかも知れない。明日は5:37なので、空が明るくなるまで西の空に満月が居座る。

それでも、標準レンズで撮影ができるまで明るく大きく(長く)なった事は確かな事実として分かった。

11月29日の太陽に最接近した後の12月初頭の巨大彗星になる事を期待しよう。 

そうなれば、誰もが持っている自分のデジカメで風景を入れて撮影できるはずだ。

ぶっつけ本番の撮影に自信の無い人は夕方の西の空で、撮影の練習をすると良い。 そう滅多に見れない大彗星にきっとなるから期待しよう。1997のヘールボップ彗星以来の肉眼彗星か!

 


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