このところ毎日晴天で、アイソン彗星を見るのにも天候的には良い条件です。(月明りが邪魔ですが・・)
しかし、平日の夜は遅くまでビデオ編集しているので5時起きはなかなか辛いものがあり、先週日曜日以来見ていませんでした。
今朝、1週間振りにその姿を見ようと5時に起きましたが、東側にある杉林に阻まれ空が明るくなる前にその姿を見る事が出来ませんでした。
明日もう一度だけ挑戦してみようと思います。 そのためにも今日は現地調査と言う事で家から徒歩1、2分北に行ったところまで散策して来ました。
今日、明日は、アイソン彗星は0.6等まで明るくなっている惑星の水星の直ぐ近くにいます、かなり空が明るくなっても水星は光って見えたのでそれを目安に見えるかどうかを確認してきました。
今日も最初からそこへ行けば良かったものの、天体シュミレーションソフト上では私の家からは空が明るくなるギリギリの時間に杉林の上に出る予定だったのですが、杉林の高さに誤差があったようです。
アイソン彗星が太陽に最接近する29日まで1週間を切ってしまいましたので月曜日以降はもう見るのは難しいかも知れません。
12月2週目になると、太陽の熱で大量のダストを噴出しながら再び現れ、見かけ上の地平線からの高度も上がって見やすくなるのでそれ以降が観望本番って所でしょう。
でも、良く考えて見ると1997のヘールボップ彗星の時には3月下旬の太陽近日点通過に近づきつつある2月末時点で既に肉眼で見えていましたからそれに比較すると今回のアイソン彗星はちょっと弱弱しい感じです。
今日11月23日のアイソン彗星と地球の位置関係はこんな感じです。(太陽系をほぼ横から見た状態)
太陽の手前にある青い星が地球です。
太陽系を真上から見ると、地球から見たアイソン彗星は太陽にかなり近い方向に見える事が分かります。
この絵上では地球は反時計方向に自転および公転していますから、地球の右側が明け方になります。
彗星は太陽方向より右側に居ますので、明け方の空低い位置にアイソン彗星は見えると言う訳ですが、同じ時刻では日を追うごとに太陽に近づき地平線に近づいていってしまいます。
そして12月8日くらいになると太陽を離れて地球軌道面から大分上の方に上がって行きますから日本付近で見かけ上の水平線からの高度も十分高く見える事になります。
と云う事で、12月8日(日)朝5:30の私の家からの風景を含めたシュミレーション結果は以下の様になります。
(下の絵の画角は18mmレンズで撮ったくらいの感覚です)
右側で光っている黄色い星は土星で、真上の赤い星はうしか座のアルクトゥールスす。
その後も日々同時刻での見かけ上の位置は表示された線上に沿ってどんどん上がって行きます。
更に1週間後12月15日(日)朝5:30になるとこんなに見かけ上の高さが高くなります。
どんな姿を見せてくれるか楽しみですね。