ぶろぐ猫の目

笑う門には福来る・・

実験中

凶悪  最高に凶悪な映画です

2013-10-08 04:30:36 | 映画
凶悪

ひさびさえぐい映画をみました
えぐい映画といえば、アウトレイジとかがありましたが
ある程度エンタテイメント性があって、見やすかったですが
今回のこれは
実話を元に描いた映画だそうです。
「上申書殺人事件」でググればでてきます。
実話ゆえのリアルさ・・R15ですけどねえ
きつかったですね
子供には見せたくないねえ

まあストーリーから


冒頭いきなり、須藤(ピエール瀧)がやくざ物を川に落とすシーンから始まります。
また次のシーンでは、須藤は、女を屍姦し男ともども灯油をかけて燃やし
御用になります。
いきなり物語にのめりこみます。

ある日、ジャーナリストの藤井(山田孝之)は、死刑囚の須藤(ピエール瀧)が書いた手紙を持って刑務所に面会に訪れます。

須藤の話の内容は、自らの余罪を告白すると同時に、仲間内では先生と呼ばれていた全ての事件の首謀者である男(リリー・フランキー)の罪を告発するというものでした。
藤井は上司の忠告も無視して事件にのめり込み始めます。

須藤の話を元に、藤井は3件の事件を独自に調べます
1件は、身寄りのない老人を殺して、その老人の土地を横取りし死体は空き地に埋めてしまう事件

1件は、先生が勢いで殺した人間を須藤が焼却炉で焼いて証拠隠滅を図った事件

1件は、借金で首の回らない電気屋一家の爺に保険金をかけて、自殺に見せかけて殺した事件

この3件です。

藤井は、地道に情報をあつめ状況証拠をつみあげます
しかし、あくまでも状況証拠のみ
上司は認めず、記事にはなりそうもない・・

それを須藤に伝えると
「ふざけるな!!!」と激昂する須藤・・

その勢いに藤井は調査を続けます

そして、警察に調べた内容をもって再調査を依頼するのですが
警察は二の足をふみます

そこで、藤井の上司も折れ、記事となって世間を騒がせることに

結果警察も動き出し、木村を逮捕することになるのですが・・

ここから先はネタばれ注意


まあえげつない映画です
須藤が、えげつないですわ。
須藤から逃げている男をつかまえ、その女を目の前で犯し
犯しながら、覚せい剤を打ち殺してしまう。

木村が殺して始末に困った死体を焼却場で焼く際、入りきらない死体を
鉈でぶちきったり

人を殺すことに一切躊躇しない、まさに鬼の所業。 
死刑になってあたりまえ。
でも、自分だけが死ぬのは許せない。
おれと同等にあくどいやつが、娑婆でのうのうと生きている
木村も死刑にしないと収まらない。

木村は、不動産ブローカー。
なんのとりえもない普通のおやじ。
こいつの、狂気がおそろしい。

何気ない顔をして、死体を焼きながら
「いいにおいだねー肉が食いたくなるね」

須藤の舎弟が
爺を自殺に見せかける際、酒を飲ましてふらふらの爺に
スタンガンでショックを与えていると
「面白そうだねーおれにもやらせて!」

日常、どこにでもある普通の民家の一室で行われる
惨劇が、妙にリアル。
そこが、怖いです。

最終局面で、須藤がキリスト教に入信し
悔い改め、生への希望を持ち始めましたと藤井に報告します

藤井は、「ふざけるな!」と一喝します
おまえは苦しんで死んでいくのが、おまえに殺された人々への供養だと・・

いつの間にか、藤井は事件に飲み込まれ
自分が正義の代弁者になってしまっていたのです
そのため家族を省みることもなしに・・

ラスト藤井は、木村を刑務所に訪ねます
木村は無期懲役の判決でした
それに対し、藤井は「お前を死刑にしてやる」と

そしてそれに対する木村の答えは・・

怖い映画です。



凶悪―ある死刑囚の告発 (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする