こないだ、ブックオフに古本を買いに行って
何気なしに、絵本売り場を見てたら
小学生高学年の子供向けの絵本のなかに
ちょっと興味をひく絵本があったので
立ち読みしてました
2012年に行われたリオ+20っていう環境サミットのなかで
ウルグアイのムヒカ大統領のスピーチを
絵本にしたものです
このスピーチは当時
「世界で最も貧しい大統領の衝撃的なスピーチ」として
大きく話題になりましたが
そのまま忘れ去られてましたが
いま読み返しても考えさせられますのでちょっと転載バカボンなーのだ
"貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、
無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ"
"発展は幸福を阻害するものであってはいけないのです。
発展は人類に幸福をもたらすものでなくてはなりません。
愛情や人間関係、子どもを育てること、友達を持つこと、
そして必要最低限のものを持つこと。これらをもたらすべきなのです。"
"私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。
幸せになるためにこの地球にやってきたのです。
人生は短いし、すぐ目の前を過ぎてしまいます。
命よりも高価なものは存在しません。"
"人は物を買う時は、お金で買っていないのです。
そのお金を貯めるための人生の裂いた時間で買っているのですよ"
"もっと良い世の中の目指すということは中古車を集め、
乗客率を倍にするということではありません"
"人間はもっと良い暮らしを持つためにものが必要なのですが、
それを達成するために消費と仕事をどんどん増やさなければ行けない
計画的陳腐化や底を知らない消費主義社会にイエスと言ってはいけない"
"若い人には恋する時間が必要。
子どもが生まれれば、子どもと過ごす時間が必要。
働いてできることは、請求書の金額を払うことだけ。
職場と家の往復をするだけに時間を使っていると、
いつの間にか老人になってしまうよ。"
"お金があまりに好きな人たちには、
政治の世界から出て行ってもらう必要があるのです。
彼らは政治の世界では危険です。
お金が大好きな人は、ビジネスや商売のために身を捧げ、
富を増やそうとするものです。
しかし政治とは、すべての人の幸福を求める闘いなのです"
ですって
このスピーチの中でもっとも面白い例えが
「インド人がドイツ人と同じ割合で自動車を保有することができると思いますか」
たしかこんなことを言ってました
インド人がドイツ人と同様に車を保有した場合
世界は、環境汚染で壊滅してしまうという例えでしょうか
資源が枯渇するとの例えでしょうか
その両方でしょうか?
持ってる先進国の人間が、途上国の人に
環境を破壊するから、おまえらこれ以上発展するなっていう
理屈なのですが、これは正しいのでしょうか
その答えが、このメッセージに出ているのでしょうか
面白い話を思い出しました
ある南米の海沿いの田舎町
漁師が、のんびりと午前中魚を獲って
それを市場で売り、小銭を稼いで
午後からは、昼寝をして
夕方には、ギターを弾きながら歌って
美味いものを食って
すこし酒を飲んで寝る生活をしてました
そこへ、都会からやり手のビジネスマンが来て
こんな生活をしていたら、贅沢が出来ないぞ
もっと働くべきだ
朝から、夜まで働いてお金をためて
船を買い、人を雇ってどんどん魚を獲って
それを売ってお金をためて
又、船を買い人を雇って事業を拡大するのです
それが裕福ってことだと
ってことをいいます
漁師は、それを聞いて
もし裕福とやらになったら、
何がわしにとっていいことになるのか
と聞きます
するとビジネスマンは
何を言ってるのか?
お金があれば、悠々自適に過ごせるではないか
昼から寝て、夕方にはギターを弾きながら歌を歌い
美味い物を食って酒を飲んで寝るだけさ
そういうこと
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