プロフェッショナル 仕事の流儀
小藪 千豊
吉本新喜劇座長
吉本新喜劇といえば、わしら関西人にとったら
学校の教科書以上に、人生のバイブルになっています
小学校の頃、土曜日、日曜日の昼
ほんわかほんわほんわかほんわほんわかほんわっわのリズムで始まる
新喜劇
当時は、船場太郎や奥眼の岡八郎やカバの原哲夫、谷しげる、桑原和夫の全盛期
岡八郎の
「わしは空手3段や!!通信教育やけどな」
「隙があったらどっからなりともかかってこんかい!!」
お尻を突き出した空手のへんな構えで、自分のお尻の穴に
ゆびをつっこんで、それを臭いで
「くっさー」までが一連の流れw
大阪中の小学生が、こぞって真似してました
そこから、木村進、間寛平へ歴史が変遷し
ちょっと衰退期がありました
ちょうどわしらの世代が高校、大学という青春時代にかさなり
吉本から離れる時期がありました
しかし、やっぱ大阪人の血が騒ぎ
吉本新喜劇のほんわかほんわかを聞くと
血が騒ぎます
池のめだかの角がとれて寛平ちゃんとの猫と猿の戦いくらいから
吉本が息を吹き返します
そして、辻本、内場という新星が現れ
今の吉本へとつながってくるのですね
今回NHKがクローズアップしたのが小藪さんです
最初、なんでこんなやつが座長やねん、って思ってましたが
この番組の中でも本人が言ってましたが
大きな転換期となるギャグが、わしらの心を奪ったのです
人相の悪いチンピラ役の小藪が
「おれはな、数々の悪事を働いてきたんや!!
強盗、殺人、恐喝、放火、暴行、詐欺・・以外」というと
「なんやそれ!!」
「なにをやってん!!??」
「ほかにも悪いことあるやろ!!妹いじめるとか」
どっかーんここで大爆笑
このギャグで、小藪自身が生き返ったって言ってました
そして若くして座長に抜擢された小藪は、
新しい笑いを造るべく日夜奮闘しています
たしかに、奇をてらった新喜劇の脚本が多く
なにがおもろいねん!!って思ったことも何回もありました
でもそれは小藪の挑戦だったんですね
今回の番組でよくわかりました
「それが成功かどうかは、100年後の人が判断してくれる」
ともいってました
大阪北部地震の日、演者が集まらない中
必死で代役をたてて公演を行おうとする小藪
必死で台詞を覚える代役の人
そして、そんななかでも見に来てくれるお客に対し
「60%のできかもしれません、だだすべると思います
それでも吉本は返金はしませんw」と挨拶をする小藪の姿には
涙を禁じえませんでした
そしてラスト
プロフェッショナルとは
小籔千豊
「これはこの人にしかできへんなぁみたいなのを持ってる人が
プロフェッショナルかなと思いますけど。
オンリーワンみたいなことなんですかねぇ…すいません、
はい答えられてましたか?」
これからも頑張ってほしい
![]() |
兵動・小籔のおしゃべり一本勝負ライブ [DVD] |
クリエーター情報なし | |
よしもとミュージックエンタテインメント |