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ぶろぐ猫の目

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実験中

疫病神 黒川博行

2023-09-26 06:24:49 | 読んだ本の紹介



疫病神 黒川博行



最近、これはという面白い小説に当たってません

ふと思い出して、「疫病神」を読み直してみました。

もう何回読んでいるかわかりませんが、何回読んでも面白いです。



内容は、ヤクザとかたぎのバディー物、ピカレスク(悪漢小説)です

金に群がる魑魅魍魎を出し抜いて、「しのぎ」にしていくのが

痛快なシリーズ。



第1弾は、「疫病神」産業廃棄物施設にからむ利権の話。



心斎橋で建設コンサルを営む二宮。30過ぎのちょんがー

建築現場のさばき(暴力団対策)を頼むのが主な仕事

今回は二蝶会のヤクザ、桑原に建築現場のさばきを頼んでましたが

その仕事がなくなることに。桑原から責任を取るように詰められる二宮。



そんな二宮に同業者から産廃業者の小畠を紹介されます

小畠は、泉南の山奥に産廃の処理場を作ろうとしており

各種の申請書類に大金を費やして作成して、あとは水利組合の組合長の

ハンコをもらうだけのところに来てました。



しかしなぜか、水利組合長の橋本は、急に態度を変え

ハンコを押すのを拒んだのです



小畠はその理由を探るように二宮に依頼します。

橋本を尾行し弱みを握ろうとする二宮

その二宮がヤクザに襲われます。誰がヤクザを走らせたのか?



時を同じくして、小畠の廃タイヤ工場が放火され、

小畠は行方をくらましてしまいます



二宮は、一人では手に負えないと桑原に助けを求めました

巨大な産業廃棄物処理場の建設に金のにおいを嗅ぎつけた桑原は

ヤクザの方法で二宮を襲ったヤクザを割り出し、そのヤクザをぶちのめし、

その裏に大きな陰謀が存在するのを探り当てるのでした。



産業廃棄物処理場建設にまつわる、巨大利権に魑魅魍魎たちが暗躍し

その上前を撥ねようとする桑原と二宮。

知恵と度胸で海千山千のヤクザを手玉に取るのがこ気味良いです。



リアルな展開にページをめくる手が止まりません

時々出てくる、大阪名物のグルメ情報が一服の清涼剤です



一流の悪漢小説です是非お読みください



コメント (2)
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