ぶろぐ猫の目

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実験中

暗礁 黒川博行 面白いです

2023-09-27 06:56:54 | 読んだ本の紹介



暗礁 黒川博行



イケイケヤクザの桑原と建設コンサルの二宮が金のにおいに誘われて

魑魅魍魎としのぎを削る、疫病神シリーズの第3弾です。。



今回の相手は、東西急便という宅配企業です

奈良の博徒が起業した東西急便。今でこそ運輸会社として

その名をとどろかせてますが、その実態は?



ある日、桑原から二宮へ麻雀の代打ちの仕事が依頼されます

それは奈良東西急便が、奈良県警の柴田を接待する賭けマージャンでした

その賭けマージャンに二宮が200万も勝ってしまうところから

話がややこしくなってきます。



奈良東西急便は柴田に、奈良のターミナル前の道路標識の改定を

してもらうため、賄賂として賭けマージャンを仕組んだのでした

数日後、奈良県警の刑事が二宮のもとを訪れ、

柴田との賭けマージャンのことを聞いてきました。



そのことを桑原に訴えると、金のにおいを嗅ぎ取った桑原は

奈良東西急便を探れと二宮に命令します

探りを入れる二宮が、ヤクザに襲われぼこぼこにされ、

そのうえ、奈良東西急便の放火犯としての濡れ衣を着せられます。



いったい裏で何が行われているのか?

警察内部の情報を得るため、大阪府警の不良刑事中川に金をわたし

奈良県警の動きを探らせる桑原。



ある日、週刊誌に奈良県警と奈良東西急便の癒着の記事が出ます

闇給与で何億もの金が奈良東西急便から県警に流れているという記事

その証拠を消すために放火されたのではないかとにらむ桑原。

放火犯として警察に追われる二宮は、疑いを晴らすために

桑原に協力し、全容を明らかにしようと奔走するのですが



まだその裏に、東西急便本社と奈良東西急便の間で

30億円ともいわれる暴力団対策費があることがわかり

俄然張り切る桑原。



放火の証拠をめぐって、奈良から沖縄へ飛んだ桑原と二宮ですが

そこには、沖縄ヤクザが待っていました。



果たして二宮の放火の疑いは晴れるのか?

2人は金を握ることができるのか?





こんなあらすじですが

手に汗握る展開ですぞ

特に、放火の証拠を追っての沖縄では

関西ヤクザと沖縄ヤクザが桑原と二宮を待ち伏せます

沖縄ののんびりとした情景とひりひりするような

ヤクザとのやり取りが好対照で面白い

ラストの展開も秀逸です

ぜひ読んでみて











コメント (4)
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