ダブル 永井するみ
古本屋のミステリーコーナーにおすすめ本としておかれてたので
思わず買ってしまった。
あらすじ
容貌が特徴のある女性が、トラックに轢かれ死亡。事件か事故か?
週刊誌の記者、多恵がその事件を殺人だと感じ追い続けます
その事件近くの駅、葛西にてこんどは、ネズミようなサラリーマンが
階段から転げ落ちて死にます。
多恵は、社会的に劣等だとされるブスやネズミのような人間の死に
共通点を見出し、犯人を追います。
2つの事件に関連する、乃の香という妊婦にたどり着く多恵
乃の香を探るうちに、第3の事件が起き
多恵の乃の香に対する疑惑は、確信に変わります
上司であるデスクの忠告に耳を貸さず
深入りする多恵。
果たして、乃の香は犯人なのか?
とまあこんな感じ
女性による女性のミステリーとでも言いましょうか
いままで、女性作家をよんで幾度となくがっかりしてきましたが
今回の「ダブル」に関しては、なかなか面白かったです
ページが進むにつれ、乃の香の異常さが際立ってくるので
はまっていきます。
読んで嫌な気分になるミステリーをイヤミスっていうそうですね
まさにこの小説は、イヤミスです
ちょっとご都合主義的な展開ですが
しかし最後のどんでん返しは、なかなかよかったです
作者の方は、若くして亡くなられてたんですね
惜しい人をなくしました
これからもっと面白い作品を書かれたことでしょうに
ご冥福をお祈りします。