ねもばーばのはっぴーらいふ

バーバの山歩き、花めぐり

1月31日(火) 双体道祖神を訪ねて

2017年01月31日 | 信州
  道祖神は信州でもあちこちに在る。
 先週、民放で常念山脈の山麓の山形村を訪ねる番組を見るともなく見ていた。
そこで双体道祖神のことが少し取り上げられていた。途端懐かしくなってすぐにでも見に行きたいと思ってしまった。
 できれば雪がついた道祖神がいい。花の季節まで待てない・・
 安曇野に住む友人に話したら付き合うよ、行きましょう!
 お互いに今日が空いていたというわけだ。

   
山形村は隣の朝日村と同様に平成の合併をせずに残っている小さな村だ。松本市、安曇野市に囲まれている。

 先ず、村役場に伺い、パンフレットを所望した。
 「ちょうど双体道祖神のパンフレットは終わってしまったので、チョット待ってください」と青年はパソコンからちゃちゃっとプリントアウトしてくれた。感謝・感謝!

   

  
  村内には21体の双体道祖神があるという

 役場の近くにある道祖神を探していると、出勤途上と思われるこの女性が 「ミラー館の前に一つあります」と案内してくれた。
「小さな村ですから歩いて回ってもいいですが・・今日は寒いですね~」と。
    
「水色水路」 平成2年 1990年
 平成2年に村の有志が制作した映画「水色水路」のドラマに出演した平成生まれの道祖神。
 男神は烏帽子に衣冠束帯、女神の手を握っている。
   

 私も歩くつもりで出てきたが、あまりの寒さに同行者ともども今回は下見を兼ねて、車で周ってみることに‥
 昨日の異常な温かさにが一転、今朝は-6℃。10時の気温も零下すれすれな感じ。

   
「酒樽」
小坂下北沖という集落(嘉永2年・1849)
 パンフレットの説明書きには
「男神、女神が立つ土台に大きな酒樽が添刻してあることから・・祝言には酒が付き物、うんと飲みたい、飲ませたいという施主達の願望が彫り込まれたのだろうか」
  

   




   
 「筒井筒小坂」
(寛政8年 1796年)
 「平安朝のみやびやかな宮廷生活を思わせる。他の筒井筒とは違って、衣装は細部を省略して抽象化しているのが特徴・・」
   
 女神が男神の手をしっかり手を握っている。

 枝垂れ桜の下、道祖神の横にこのような歌碑があった。
 桜の頃にはさらに絵になるだろう。



   
 「袖中祝言」
 「容姿/風姿・着付けなどから見て村の長老の印象を受ける。顔には余裕のある笑みを含んだ顔をしている。この双神は媒酌人であろうか」
 (嘉永4年・1851年)
    

    

   





  
 
  
 「大池の頭領」
 「宮廷生活を思わせる貴族スタイルとは違った堂々たる威厳を備えた道祖神である。男神は狩衣、女神が小袿(こうちぎ)であるが、共に括袴(くくりばかま)きりりとつけ、いかにも農民の頭領らしい着付けである」
(寛永5年・1852年)
  

  





   
 「車屋美人」 唐沢集落
(男神が躓いている女神を引き起こそうとしているかのように手を引いている。よく見れば男神は緊張していて、女神は初々しい。清楚で惚れぼれするような祝言像である)
 (弘化2年 1845年)
 
     

    

 今回は、21体のうち6体し見つけられなかった。
 春になったら、walkingを兼ねて残りの道祖神をゆっくり訪ねてみよう。



 お昼は唐沢そば集落の一軒「そば幸」で"やまっち”に舌鼓。
 

 手打ち細切り蕎麦の上に村特産のなが芋を麺状に細切りコラボしてあり、(写真撮り忘れ・・)そこにソバ汁をかけて混ぜていただく。
「つるっとしたのど越しとシャキッとした触感が最高です・・」と。
 とろろそばとはまた違った美味しさでした。

 


コメント (2)
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