昨年6月19日に初めて松本の山仲間とこの花の山に登り,感激しブログに書いた。
それをみた山岳会が8月月例山行にして、根本が担当するよう指令が出た。
梅雨明けした直後に〝戻り梅雨”が長く、お天気がはっきりしない日が続いた。
また、小谷では大雨で金山への林道が崩れてしまって・・と、宿の予約に大女将が切ないことを言われた。
村役場に問い合わせると修復工事中が7月末まで行われ、開通が8月1日には何とか・・という。
林道入り口まで車が使えないとすると、コースタイムが3時間多くなる。日帰りは不可能。
3日前に会長に相談すると「温泉宿が取ってあるのなら、ダメなときは引き返してお湯に浸かって楽しむ、そうゆう山行もいいよ」というアドバイス。
それですっかり気楽になり参加者に「行きますよ!」と連絡。
当日の朝、家の近くからみた美ヶ原の上空の朝焼け。
天気予報は雨飾山~妙高山方面、午前中は晴れ午後は下り坂・・
4:30に上田市丸子に5名が出発、松本で私を拾ってもらい、小谷温泉に向かった。
7:30 小谷温泉
7:40 金山登山口
登山口の駐車場は先着の車5台でいっぱいになっており、そこから500mほど上がり道幅が広い所を見つけて駐車。(昨年は林道のゲートが開くのが6月25日~だったので、宿の車で送ってもらった)
昨年より、大きな掲示板が増えていて登山口は判りやすくなっていた
最初から急坂、「水場」まで1時間余り大きなブナを誉めながら登る。
それにしても、蒸し暑い! 気温26℃、湿度多分90%以上 全身油汗を流しながらがんばる・・
水分の補給を頻繁にと声をかける
山紫陽花がしっとりと濡れていて、アジサイ色が鮮やか
今回は花の名前に(メンバーの要望もあったので)できるだけ和名・漢字を添える事にする。
早くもサンカヨウ(山架葉)が秋姿、青い実になっている
蘭「ショウキラン」うっすらと紅い花が酒好きな鐘馗さまのよう?とか。
昨年はもっと大きな株が2つあったが、登山道脇の草刈の犠牲に・・
ミヤマママコナ(深山飯子菜)をみながら登っていく
アルプスの尾根筋のママコナより草丈が大きいので、最初迷ったが・・多分これでいいだろう
ミヤマホツツジ(深山穂躑躅)
ソバナ(蕎麦菜)キキョウ科・・
別名ソマナ(杣菜)山仕事の杣が食べる菜っ葉という意味「ソマナが転じてソバナ」になったと習っているが・・
登山道は中ほどから沢底を通る・・・
昨年のガイド氏から〝雨が降ると川になって難儀するよ。前日に雨だったり、当日雨降りなら、この山は避けた方がいいよ”と指導されていた。
今回帰り道の15時頃からその通りになってしまった。
湿っぽいところが好きなオオバミゾホウズキ(大葉溝酸漿)ゴマノハグサ科
この花も湿っぽい登山道脇に続いていた
クロクモソウ(黒雲草)ユキノシタ科。暗紫色の花が着いていないが・・
同じくユキノシタ科のダイモンジソウ(大文字草)が少し離れたところに咲いていた・・
ミヤマカラマツ(深山唐松草)キンポウゲ科
スミレ(菫)は難しい・・
白いスミレ名前は?
黄色いスミレは「タカネスミレ」でいいだろうか・・
オオバキスミレ(大葉黄菫)は標高が高くなってから、天狗原山のあたりに
登山道は先行ツアーのふみあとがしっかり残っていた。
先頭を歩いていた私はサブリーダーに代わってもらい、最後尾で花やメンバーの様子を撮影しながら登っていくようにした。
さあ!いよいよキヌガサソウ(衣笠草)のお出ましだ~
この花は萼片だけに
サンカヨウはここではまだ花がが残っている
オオレイジンソウ(大麗人草)トリカブト属 キンポウゲ科
狭い沢を抜けるとガレ場だ・・今年は左に巻く道が造られたいたが、濡れた根曲がり茸の切り株が滑りやすく難儀した。
しかし、その斜面はいろんな花が咲く場所。
皆さんは必至でよじ登っていくが、私はここでこの花たちから目が離せない・・足元に注意しながら撮る
ふつうのタカネナデシコ(高嶺撫子)ピンボケでした・・
おお!こんな濃い紫のナデシコははじめてだ!
白馬岳の「シナノナデシコ」よりもっと濃い赤紫色
傍にはタテヤマウツボグサ(立山靭草)シソ科
タカネニガナ(高嶺苦菜)キク科 ニガナ属は白花もたくさん咲いているが撮らなかった・・
白花のホタルブクロ(蛍袋)キキョウ科
この山ではいつもの淡紅色のホタルブクロは見かけなかった
クガイソウ(九蓋草)ゴマノハグサ科 葉が4枚~6枚輪生、
その葉が茎に9階着くことからクガイソウとなったと読んだことがあり、数えてみたら8階~9階だったり・・
クサボタン(草牡丹)キンポウゲ科 落葉低木だが草のように見える。
鐘状のガクの先が反り返りさまが愛らしい。上高地や乗鞍高原、常念一の沢にもよく見る
ガレ場を登りきると、黄色い花の草原が広がる
シナノキンバイ(信濃金盃・信濃金梅)
↓ミヤマキンポウゲ(深山金鳳花)キンポウゲ科
シラネアオイ(白根葵)シラネアオイ科
昨年の6月19日の山ではこの花がもっとたくさん咲いていた。白花に近い花もあった
今回花弁が落ちているところがあったので、多くの花が終わりの時期だったんだろう
天狗原山2197mや神の田圃になると
11:39~12:00 ここでお昼ご飯を済ませて、ザックをデポして金山へ往復する。
ハクサンコザクラ(白山小桜)
ハクサンチドリ(白山千鳥)
アオノツガザクラ(青の栂桜)ツツジ科
チングルマ(稚児車)バラ科
チングルマの種が飛ぶ(集合果)
コイワカガミ(小岩鏡)
雪解けしたばかりのところにショウジョウバカマ(猩々袴)ユリ科
金山頂上近くなると
12:45~13:00
私は撮る人、自動シャッターの方法がマスターできていないのです・・
天頂だけ青空が‥しかし周囲の眺望が効かない。 入道雲がもくもく、急いで下ろう
妙高山・火打・焼山など頚城山塊、戸隠連峰、近くには雨飾山、白馬岳、後立山連峰などすべて見えない
この先に2,5㎞先に活火山の焼山がある。それで、火打岳への道は通れない・・
金山の直下には大きな雪渓・雪庇
これ!コレ!危ないよ!
下山しながら、流し撮り
ミヤマリンドウ(深山竜胆)
ツマトリソウ(端取草)サクラソウ科
マイズルソウ(舞鶴草)ユリ科
標高の低い所では同じ仲間のツバメオモト・燕万年青と同じように果実を付けていた
ハクサンボウフウなど、セリ科
イワショウブ(岩菖蒲)ユリ科
イブキトラノオ(伊吹虎ノ尾)タデ科
ヨツバシオガマ(四ツ葉塩釜)ゴマノハグサ科
シダの仲間、大きな葉に成長するだろう
アザミ(薊)タテヤマアザミだろうか・・キク科 蜜蜂がお食事中
16:00 登山口に帰り着き、車で山田旅館へ (昨年は林道を旅館まで1時間半歩き大変だった・・)
夜は古えの雰囲気いっぱいの風呂へどんぶり~
美味しい地物中心の食事とビールなどに舌づつみ。
この日の行動時間約9時間
歩数;20100歩、消費カロリー1100㎉