雨上がりの今朝のイカリソウ(赤花) ↑
昨日、眼底の血管造影を経験した。結果は“心配なし” だったので報告する。
数年前から、視野の中に黒い小さな斑点が動く症状「飛蚊症」が出ていた。最初は左眼に一匹だったのが2つになり、去年から右眼にも1つ、2つと増えた。パソコンの画面やお天気のいい日の運転時にじゃまになる。半年前、隣町に開業医でレーザーで治したという噂が耳に入った。もしやと少し期待して、ボランティア先のY病院の眼科に受診した。結果は「飛蚊症は年を取ると顔に皺やしみが増えるように、髪が白髪になるように生理的なものですから・・放置しても大丈夫です」と “先刻承知の助”の説明。
でも、念のため3ヶ月に一回、眼底検査をしておきましょうと。2回、瞳を開く薬を点眼して検査をしていた。その結果は、眼底の血管が炎症を起こした形跡がある。何でもないことが多いので、様子をみていいでしょうと。
今月はじめ定期検査。大学から派遣される医師が交代していた。予定どおり、眼底検査施行。
結果、飛蚊症のことは何にも触れず、「前の医師には眼底造影のこときいてますか」「内科的な病気はありませんか」という。
私「いいえ、造影という話は伺っておりませんが・」「内科的というのは糖尿病などですか・・何の病気もありませんが・・」
医師「変ですね。ここに血管造影のこと話したと書いてありますが・・」
私「そうですか・・・」「どんな病気のとき、こんな症状ががあるのでしょうか」
医師「サルコイドージスなどです」
私「ギョ!・・・」
医師「私は金曜日に大学(病院)で診療しますから、その日にやりましょう」と、紹介状を渡された。
それが昨日、4月26日(金)10:00だった。
9:00 紹介状を持って受診の手続き➞眼科の窓口で問診表の記載(そこに特別に記入したことは抗生剤ニューキノロン系に過敏症があること、30年前に子宮造影の際、その造影剤で発疹が出たこと)
9:30血圧測定、視力測定など眼科の一般検査➞瞳を開ける薬の点眼して、眼圧測定、網膜の厚さを測る検査➞造影剤の皮内反応→結果はマイナス・陰性だったので、ちょっとほっと
10:00 生食(生理的食塩水)100mlのボトルをつるし、血管確保して、医師を待つ。そうしているうちに喉が渇いたので、お茶を買いに行く。
10:30 担当医師(ご自分宛に紹介状を書かれた)が手招きしてくださり、造影室へ誘導された。眼科の血管造影室は診察室の一室になっていた。
医師「今日はお一人で来られてんですか。キーパーソンというかご家族は?」
私「はい。家族は遠方に居ますので・・・やはりまずかったんですか。」
医師「遠方とは?」と、(なかなかしつっこいぞ、当たり前だが・・・)
私「長男は東京で、次男は北海道です」(と、しぶしぶ応える)
医師「それではこの検査で起こりうることについて、再度、お話します。過去にアレルギー症状があったひとは出易いので・・・嘔吐、下痢、発疹、激しいショック症状など・・」
私「そのショック状態はどの位の確率ですか」
医師「そうですね。全国で1年に一人くらいかな」
私「それなら、やります。皮内反応もマイナスでしたし・・。念のため長男と次男の携帯の番号はこれですのでお願いします」と医師にひかえてもらう。
医師「それではここへ今日の日付と署名を書いてください。今、説明した事が書いてあります」
私「瞳が開いていますから、ぼーっとして読めませんが・・。大きな字ではみ出すかもしれません」
医師「いいですよ」「はい、それでは始めましょう」検査台に。「ここへ顎を乗せて・・・頭を固定します」
それからが長かった・・眼球を医師が指示する方向へ動かさなければならない。その方向に向かすと、ピカッと明るい光りが放たれる。まず右目から「ハイ正面ピカッ、ハイ右斜め上!ピカッ、右ピカッ!、右下ピカッ!、眞下ピカッ、左下ピカッ、左ピカッ、左上ピカッ、真上ピカッ」
結局眼球を8分割して撮影している。それを左目にも同様に繰り返す。
そして、いよいよ赤い色をした造影剤が10㏄位の注射器に用意されていて、それを点滴ルートから注入した。先ほどと同じことを右目、左目と繰り返す。だんだん画面が赤く見える。パソコンの画面も視野に入り、それも赤くなって見える。
医師「なんともありませんか?気分は?」
私「ハイ、大丈夫な気がしますウ・・・・」ピカッ!ピカッ!という激しい光の連続で、気分が悪いが・・・早く終ってほしくて、そう応える。
11:30頃 検査の時間は30分くらいだったろうか・・・やっと、終った。
結果について、医師の説明;左眼網膜の隅に血管の硬化像があるが、古いものと思われるので、とりあえず心配ない。この結果はY病院に返しますから、1ヶ月後に、そこで診ましょうと。
「点滴をもう100cc追加してそれが終ったら帰っていいです・・お疲れさまでした」 私は「本当に疲れました~ありがとうございました!」
“案の定、大丈夫だったじゃない・・・”と、ひと安心?したのでした。
本当に疲れた~この検査もっと高齢になったら我慢できないかもしれないなあ・・というのが、今日の『眼底血管造影初体験』の感想でした。
造影剤が体から抜けるのに1日かかった。毎回、濃い黄色の尿が出て、その色が正常になるのに一日を要したということ。
会計(保険適用額13,100円、3割負担で3,930円也)を終らして、まだ、瞳は開いているので、明るい光りは眩し過ぎて運転はできない。13時からグループホームのミーティングに参加しなければいけない。車の中においてあるサングラスをして帰りを急いだ。ミーティングに10分ほど遅れた。
私のサングラス姿に皆さんギョッ! 私「大丈夫デ~スよ “その道に”入ったんではないですよ”と 笑いをとろうと下手なギャグを言ってみた ミーティングは90分で終わったので、直ぐ帰り、横になった。夕方まで眠り、夕飯はお茶漬けで済ませ、また夜中までテレビを付けっ放しにして、うたた寝してしまった。