洗馬から木曾谷の空を見たときも、それから一時間車を走らせ木曽町に入って木曽駒ヶ岳を見たがやはり雲だった。急ぎ義姉を車に乗せ、次兄が療養している施設に向かった。元気な時の兄は私の顔を見るなり、“さあ、開田行こう!”と言う。しかし、今日の兄はその言葉が出ない。しばらく様子をみているうちに、食事が何とか摂れるようになったので、好きなものを口に運ぶのを手伝った。来週も来るから、その時は開田へ行こうねと約束して、どうかそうなっていてほしいと願いながらそこを離れた。次は長兄の見舞いに別の施設に回った。81歳と73才のふたりの兄は介護されるもの、介護する家族やそれを助けるもの、互いに長期戦となっている。その中でそれぞれが少しでも明るい話題を見つける努力をしている。
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