雑種犬「風(ふう)」のひとりごと

元保護犬でセラピー犬風愛(ふあ)8歳とパピーの鈴々(すず)の楽しい毎日を575で綴ります。天国の鈴ちゃんの話も出るよ

行動を 分析したら 見えてくる?

2011-05-28 12:26:02 | 風ママの仕事
今日も雨、たいしたお出かけもできないし、

今日は

私が今大学で勉強していることを
少し書きますね。



私がお仕事をさせて頂いているのは

関西学院大学の心理学研究室。

中島定彦教授のところ。


以前、このブログにも書いたかもしれませんが
「犬と飼い主の顔が似ている」論文を書かれた教授です。

「アニマル・ラーニング~動物のしつけと訓練の科学:」など、著書も出されています。




先生の研究は、人間と動物に共通する心理メカニズム(特に、学習と記憶)を中心に幅広い分野でなされているようです。


この中島先生のラボメンバーに入れてもらえた

いきさつなどは、またいずれ書くとして、今私がとても興味深く勉強しているのが

「行動分析学」です。


基本的にスキナー博士という心理学者が考えたものなんですが

これは、人間にも動物にも共通するものなんです。



ちなみにスキナー博士は、「犬のほめるしつけ」の基本的な考え方に用いられる

オペラント条件付けといわれる4つの行動の因果関係をあきらかにした方なんですよねー。

「ある行動をして、いいことがあったら、その行動をよくするようになる」
「ある行動をして、いいことがなくなったら、その行動をあまりしなくなる」
「ある行動をして、イヤなことがあったら、その行動をあまりしなくなる」
「ある行動をして、イヤなことがなくなったら、その行動をよくするようになる」

というやつです。

これは、人間にも犬にも共通している学習パターンです。



おおっと、話がそれましたが今日は「行動分析学」の話。


「行動分析学」は、何か問題になる行動がある場合

それをしないように予防するにはどうしたらいいか。

科学的に、その行動と要因の関係を明らかにすることによって
その行動を制御できるようにする・・・といったものです。


つまり、「鈴ちゃんが家から半径100m以内は立ち止まって動かなくなる」という

問題になる行動がある場合、

鈴ちゃんの行動には、遺伝、経験、今の状況を含む環境というものが 大きくかかわっていると考えられます。


それをふまえて、行動を予測し

それを制限するためには、何が効果的なのかデータに基づいて判断していく。

というやつなんです。



まずは、現状を把握して、目標になる行動を考えます。

鈴の場合は、抱っこせずに、家から半径100mの外まで歩いてくれることですね。


そこで「介入」といわれる行動をプラスすることになるんですが

その「介入」によって、どんな変化が鈴に出るのか

客観的に判断しなくてはなりません。


今は、データの正しい取り方(測定方法)などを勉強中なんで

まだ実行できていませんが、


きちんとやれば、介入の効果を最大限に発揮でき、効果のない介入を排除できるようになって、きっと解決策も見えて来るはず。


この行動分析学は、一般論というか「犬はこういうもんだから、こうすればいい」という考え方ではなく

犬(人間も)は、ひとりひとり個性があり、心理も行動も違う

その個体(個人)に対しての行動を分析することによって、その個体に有効な方法をみつけるというもの。



他のワンちゃんの成功例や失敗例などは関係なく

その子をしっかりと観察して、答えを出すんです。



その部分にめっちゃ私は魅力を感じました。


だって風も鈴も、一般的に「犬はこういうもんや」と書かれているパターンとは

随分違うし、その子ならではの個性があるもんね。




ちなみに、ここ数日はご近所散歩の時に、鈴を抱っこせずに行けているんです。


鈴が歩かないのは

100m圏内は、鈴にとって安全ゾーンだと思っているから。

ぜっかく安全ゾーンにいるのに、そこから危険なゾーン(交通量の多い一方通行路)に向かって、歩くなんてイヤだ!!

と思っているからなんです。


だから歩かない、動かない・・・・。


でも、ここ数日


偶然の介入がありました。


ある日は、100m圏内に車が入ってきたんです。

すると鈴ちゃん、通り過ぎた車を見た後、サクサク歩く。



またある時は、近所のおばちゃんが

窓を開けて、ベランダで何か音をたてていたんです。


それによって、鈴ちゃんが判断するこのゾーンの安全度が下がり

「ここにいる!!」と踏ん張らず、歩いてくれました。




でもねー。これは、マイナスイメージの介入なんですよねー。

できれば、鈴にはプラスイメージの介入によって、歩くようになってもらいたいなぁ。












最後まで、読んでくださって、ありがとうございます。

鈴がうちにきて、もうすぐ4カ月。

やっと、風ちゃんが鈴ちゃんのことを認め出したみたいで

鈴がそばにいても笑顔をみせることが多くなりました。


鈴がちょっかいを出すと、やっぱり叱る風ちゃんですが

それで鈴がやめると、トップフォトのような笑顔になるんですよ。


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