何年か前、イセザキモールにアムールトラの剥製が展示されていた、300kgを越えると、もう小山だ。
これが走り・跳ぶ、「偉大なるワン」の作者バイコフでなくても惚れ惚れする、バイコフは夕日を浴びて立つアムールトラを見て、その神々しさに動けなくなった、と記している。
自然が生み出した最高傑作、荒々しい野生の美、恐らく、人間が銃を発明するまでは、トラは「王者」だったのだろう。
そのトラ、イヌが好きらしい、じゃれたり遊んだりするのではなく、バリバリと食うのだ。
特別に訓練された狩猟犬以外はいいエモノだろう、何年か前、千葉県の鹿野山の寺で飼っていたトラが逃げ出し、近所の家のイヌを襲ったことがある、クサリで繋がれていれば逃げることができない。
アムールトラの尿を採取して、甘やかされたイヌが、ふざけた格好で足を上げ、得意そうにチビッテいる電信柱に撒いたらどうだろう、チャンチャンコみたいな服を着たチワワやダックスフントが、クンクンと匂いを嗅ぐ、嗅いだ瞬間、1メートルぐらい飛び上がるんじゃあないかな。