道元禅師の語録を発表することになった、誰も教えてくれない、しかたない、諸橋先生の「大漢和辞典」と格闘する、なんとか主旨を把握した、
「これでいいかな」
「発表します」
青ゾリのアタマがうつむいている、
「そんでもって 彼の言うことには・・・」
「クククー」
「フフフのフ」
「ヒヒヒ ヒイーヒイー」
青ゾリのアタマがピクピク、
「なんて シツレイな連中だろう」
便秘した地蔵のような顔が、
「ここんところは 江戸時代の注釈本が決定版です」
「・・・」
「だから 君は それを読むだけで良かったんです」
「そんなのは 茶番劇でしょう 禅学は 少なくとも禅学は いのちといのちのぶつかりあいじゃあないんですか」
「ヒヒヒヒイー」
「ペチーン」
「あっ たたいた」
「暴力はいけませんよ」
「ふん くそくらえ」