日本農業新聞 e農ネットに「家畜医師めざせば修学資金 高校生“スカウト” 青森県と北里大学 (2014/8/8)」という記事が出ていた。
内容は以下の通り
口蹄(こうてい)疫や豚流行性下痢(PED)などの家畜疾病が世界で猛威を振るう中、青森県は北里大学獣医学部(青森県十和田市)と連携し、牛・豚向けの獣医師を目指す高校生を対象とした全国初の修学資金支援を始める。
慢性的な獣医師不足に対応しようと、優秀な学生を“スカウト”するのが狙いだ。
県内の高校生を対象に9月末まで募集し、独自の試験に合格した1人が同大に特別枠で入学できる。
県は「志が高い学生に来てもらいたい」(畜産課)と期待、支援の拡大も検討する。
現場の獣医師不足は深刻だ。
「毎年のように頭を悩ませている」と漏らすのは県畜産課の高橋邦夫課長。
ここ10年、県内の獣医師の定員割れが続いているからだ。
募集に対し、定員を満たしたのは06年度と10年度だけ。
12人の定員に対し、3人しか採用できなかった年さえある。
家畜保健衛生所など現場で働く農林水産部所属の獣医師も65人と、10年前に比べ14人も減った。
県の獣医師の平均年齢は48歳。
10年後には大量退職が控えている。
「このまま何もせずにいれば、家畜伝染病の予防・監視体制が崩壊しかねない」(高橋課長)という危機感から、高校生を対象とした支援制度を創設した。
同制度は特別枠で入学した学生に対し、入学金や初年前期の授業料など計131万円に加え、月額12万円を奨学金として県が貸与する仕組み。
卒業後9年間、県の獣医師として勤務すれば、返済は免除する。
・ペット希望増
背景にあるのは、犬や猫などペットの治療を手掛ける獣医師の増加だ。
農水省がまとめた全国の獣医師の分野別登録状況を見ると、青森県内の場合、犬猫病院で働く獣医師は06年末の81人から、12年末には94人に増えた。
県は「同じ獣医師でも(犬猫病院は)働いた分だけ収入に反映されることから増えているのではないか」(畜産課)と推測する。
ペット診療と比べ、畜産現場の仕事は厳しい。
県内最大の十和田家畜保健衛生所は牛4万3000頭、豚19万頭、採卵鶏208万羽を獣医師13人で担当する。
管理職を除くと、現場に出られるのは11人しかいない。
主な業務は伝染病予防のための定期検査で、午前中は農家の牛舎などで血液など検査に必要な材料を集め、家保に戻って消毒をしてから次の現場に出向く。
仕事は早朝から午後9時を過ぎることもしばしば。
定期検査で年間スケジュールはびっしりだ。
さらに今年に入って県内でPEDが発生。
昼夜の区別なく対応に追われた。
・使命感に魅力
それでも「自分たちが家畜の防疫を支えているという使命感がある。やりがいは大きい」と小笠原和弘所長。
斗沢富夫副所長も「開業医と同じように診療もできれば予防の仕事もできる。何より、自然豊かな青森で動物の命に関わる獣医師として働けるのが魅力」と言い切る。
修学資金支援の募集は今年度は1人だが、応募状況などを踏まえて拡大も検討する。
県は「東京から離れた地方自治体は同じような悩みを抱えている。全国に先駆けた支援で、一人でも多く大動物向けの獣医師確保につなげたい」と意気込む。(日影耕造)
というもの。
母校の初の試み。
20年前の自分も、大動物ではなく小動物希望の受験だった。
そういえば、自分たちのころから、大動物の獣医は減っていたな。
町で獣医をするとしたら、大動物はいない。
獣医を目指していても、開業などが決まっていないというのなら、とりあえず小動物という考え方が多かったし。
内容は以下の通り
口蹄(こうてい)疫や豚流行性下痢(PED)などの家畜疾病が世界で猛威を振るう中、青森県は北里大学獣医学部(青森県十和田市)と連携し、牛・豚向けの獣医師を目指す高校生を対象とした全国初の修学資金支援を始める。
慢性的な獣医師不足に対応しようと、優秀な学生を“スカウト”するのが狙いだ。
県内の高校生を対象に9月末まで募集し、独自の試験に合格した1人が同大に特別枠で入学できる。
県は「志が高い学生に来てもらいたい」(畜産課)と期待、支援の拡大も検討する。
現場の獣医師不足は深刻だ。
「毎年のように頭を悩ませている」と漏らすのは県畜産課の高橋邦夫課長。
ここ10年、県内の獣医師の定員割れが続いているからだ。
募集に対し、定員を満たしたのは06年度と10年度だけ。
12人の定員に対し、3人しか採用できなかった年さえある。
家畜保健衛生所など現場で働く農林水産部所属の獣医師も65人と、10年前に比べ14人も減った。
県の獣医師の平均年齢は48歳。
10年後には大量退職が控えている。
「このまま何もせずにいれば、家畜伝染病の予防・監視体制が崩壊しかねない」(高橋課長)という危機感から、高校生を対象とした支援制度を創設した。
同制度は特別枠で入学した学生に対し、入学金や初年前期の授業料など計131万円に加え、月額12万円を奨学金として県が貸与する仕組み。
卒業後9年間、県の獣医師として勤務すれば、返済は免除する。
・ペット希望増
背景にあるのは、犬や猫などペットの治療を手掛ける獣医師の増加だ。
農水省がまとめた全国の獣医師の分野別登録状況を見ると、青森県内の場合、犬猫病院で働く獣医師は06年末の81人から、12年末には94人に増えた。
県は「同じ獣医師でも(犬猫病院は)働いた分だけ収入に反映されることから増えているのではないか」(畜産課)と推測する。
ペット診療と比べ、畜産現場の仕事は厳しい。
県内最大の十和田家畜保健衛生所は牛4万3000頭、豚19万頭、採卵鶏208万羽を獣医師13人で担当する。
管理職を除くと、現場に出られるのは11人しかいない。
主な業務は伝染病予防のための定期検査で、午前中は農家の牛舎などで血液など検査に必要な材料を集め、家保に戻って消毒をしてから次の現場に出向く。
仕事は早朝から午後9時を過ぎることもしばしば。
定期検査で年間スケジュールはびっしりだ。
さらに今年に入って県内でPEDが発生。
昼夜の区別なく対応に追われた。
・使命感に魅力
それでも「自分たちが家畜の防疫を支えているという使命感がある。やりがいは大きい」と小笠原和弘所長。
斗沢富夫副所長も「開業医と同じように診療もできれば予防の仕事もできる。何より、自然豊かな青森で動物の命に関わる獣医師として働けるのが魅力」と言い切る。
修学資金支援の募集は今年度は1人だが、応募状況などを踏まえて拡大も検討する。
県は「東京から離れた地方自治体は同じような悩みを抱えている。全国に先駆けた支援で、一人でも多く大動物向けの獣医師確保につなげたい」と意気込む。(日影耕造)
というもの。
母校の初の試み。
20年前の自分も、大動物ではなく小動物希望の受験だった。
そういえば、自分たちのころから、大動物の獣医は減っていたな。
町で獣医をするとしたら、大動物はいない。
獣医を目指していても、開業などが決まっていないというのなら、とりあえず小動物という考え方が多かったし。