日本農業新聞e農ネットに「事前契約で米の相場形成 卸に「5中3」方式など提示 全農が米概算金方針 (2015/4/15)」という記事が出ていた。
内容は以下の通り
JA全農は14日、2015年産米の概算金の設定方針を明らかにした。
農水省の米の安定取引研究会が提案した「5中3平均(最高と最低の年を除いた3年の平均)」や過去3カ年平均の価格を事前契約で卸に示し、概算金設定に向けた相場観をつくる。
一方、全農の各県本部が概算金の設定で必要以上に弱気にならないよう、流通経費や在庫見通しなど概算金の水準を左右する事項について、全農本所が統一的な考え方を示す。
自民党が同日開いた農業基本政策検討プロジェクトチーム(PT、宮腰光寛座長)の会合で明らかにした。
概算金をめぐり同研究会が3月に示した報告書では米価安定に向け、概算金を「例えば、過去3カ年平均や5中3平均などを基本に設定するのが望ましい」などとした。
報告書を受け全農は事前契約の際に卸に示す販売価格として、過去3カ年平均や5中3平均を基準に一定の幅を持たせて示す方針。
15年産の事前契約の目標は前年比1・5倍の140万トンで、集荷目標(300万トン)のほぼ半分に当たる。
報告書の提案を導入した場合、「14年産より総じて60キロ2000円前後価格が上がる」(全農)ため、成約につながるよう、飼料用米の増産を徹底して主食用米の需給を改善。
これらを通じ、最終的に各県本部が概算金を高められる相場観をつくりたい考えだ。
一方、全農は14年産で一部の県本部で、流通経費の負担や在庫を抱えず売り抜くことなどを考慮して「概算金を低めに設定する動きがあった」と指摘。
15年産では全農本所が適正な流通経費や在庫見通しなどをまとめ、概算金の試算で統一的な考え方を示す。
各県本部は考え方を参考に概算金を設定、必要以上に水準が下がる事態を防ぐ。
全農はこの日の会合で、概算金について「根本は需給で決まる」と強調する一方、報告書の提案内容を「否定はしない」とも説明。
需給改善を進めることで、報告書の狙う米価安定につなげる考えを示した。
全農は18年産をめどにした米の生産調整の見直しに合わせ、今後の米の販売方式の検討会を6月に立ち上げることも説明。
委託販売が中心の現状を踏まえ、買い取り販売への対応などを議論する見通しだ。
というもの。
冷え込んでいるお米の消費の現状からすると、差別化出来ていない一般米の流通価格については、今年については上げる事が出来たとしても、毎年平均が下がり続ける事で、数年後には確実に下がってしまう事になるだろう。
現在考えられる中ではアウトでは無い考え方であるが、時間をかければ、平均というものは、上がりも下がりもする。
毎年、上がる方へと動いて行かれるかは、かなり疑問でしかない。
内容は以下の通り
JA全農は14日、2015年産米の概算金の設定方針を明らかにした。
農水省の米の安定取引研究会が提案した「5中3平均(最高と最低の年を除いた3年の平均)」や過去3カ年平均の価格を事前契約で卸に示し、概算金設定に向けた相場観をつくる。
一方、全農の各県本部が概算金の設定で必要以上に弱気にならないよう、流通経費や在庫見通しなど概算金の水準を左右する事項について、全農本所が統一的な考え方を示す。
自民党が同日開いた農業基本政策検討プロジェクトチーム(PT、宮腰光寛座長)の会合で明らかにした。
概算金をめぐり同研究会が3月に示した報告書では米価安定に向け、概算金を「例えば、過去3カ年平均や5中3平均などを基本に設定するのが望ましい」などとした。
報告書を受け全農は事前契約の際に卸に示す販売価格として、過去3カ年平均や5中3平均を基準に一定の幅を持たせて示す方針。
15年産の事前契約の目標は前年比1・5倍の140万トンで、集荷目標(300万トン)のほぼ半分に当たる。
報告書の提案を導入した場合、「14年産より総じて60キロ2000円前後価格が上がる」(全農)ため、成約につながるよう、飼料用米の増産を徹底して主食用米の需給を改善。
これらを通じ、最終的に各県本部が概算金を高められる相場観をつくりたい考えだ。
一方、全農は14年産で一部の県本部で、流通経費の負担や在庫を抱えず売り抜くことなどを考慮して「概算金を低めに設定する動きがあった」と指摘。
15年産では全農本所が適正な流通経費や在庫見通しなどをまとめ、概算金の試算で統一的な考え方を示す。
各県本部は考え方を参考に概算金を設定、必要以上に水準が下がる事態を防ぐ。
全農はこの日の会合で、概算金について「根本は需給で決まる」と強調する一方、報告書の提案内容を「否定はしない」とも説明。
需給改善を進めることで、報告書の狙う米価安定につなげる考えを示した。
全農は18年産をめどにした米の生産調整の見直しに合わせ、今後の米の販売方式の検討会を6月に立ち上げることも説明。
委託販売が中心の現状を踏まえ、買い取り販売への対応などを議論する見通しだ。
というもの。
冷え込んでいるお米の消費の現状からすると、差別化出来ていない一般米の流通価格については、今年については上げる事が出来たとしても、毎年平均が下がり続ける事で、数年後には確実に下がってしまう事になるだろう。
現在考えられる中ではアウトでは無い考え方であるが、時間をかければ、平均というものは、上がりも下がりもする。
毎年、上がる方へと動いて行かれるかは、かなり疑問でしかない。