午後から、芦別市きらきらぼし生産組合生産者、事務局(JAたきかわ)、ホクレン東京支店米穀課の3名の訪問があった。
当初聞いていた人数は、7~8名ということだったので、ちょっと拍子抜け。
今回の人数に合わせて、机の配置も変えていたし・・・
あくまでも、スズノブとしての評価であるが、「消費地は悪い方向に進んでいる」と説明した。
北海道米を指定して買いに来る人は、減っていると感じている。
他店で「ゆめぴりか」を買った消費者を中心に、「ゆめぴりか」に対する評価が下がってきている。
「ゆめぴりか」というリーダーの価値が無くなってきていることで、他の北海道米への反応が鈍くなってきている。
昨年は高評価だった「ふっくりんこ」「きたくりん」ですら、反応が鈍い。
「きらら397」「おぼろづき」は苦戦し始めている。
しかし、「ななつぼし」だけは、「ゆめぴりか」が誕生する前に、シッカリとブランド化を目指して計画されていたので、北海道米が失速し始めている中でも、まだ安定している。
このままだと、2年程度で「ゆめぴりか」と「ななつぼし」の2品種だけあれば、「消費地は問題ない」となってしまうかもしれない。
余裕があれば「ふっくりんこ」の3品種となるだけだろう。
そうなると「おぼろづき」「きらら397」の棚は、消費地から消えて無くなってしまう。
「ほしのゆめ」は消費者での復活は出来ないまま。
「そらゆき」については、消費者の目に触れるチャンスは、もう無いだろう。
それに、「ゆめぴりか」がこれからもっと失速するのは、明らかなこと。
理由は、「ゆめぴりか」を購入している消費者は、もともと「新潟コシヒカリ」や「魚沼コシヒカリ」を食べていた人たち。
その新潟県から29年に、コシヒカリとは違う特徴を持っていると言われながらも、コシヒカリのイメージを持った新品種の「新之助」が誕生する。
そうなったときに、今迄「ゆめぴりか」を食べていた消費者が、一斉に新潟県へ戻ってしまう可能性があるのだ。
そうさせないための「北海道米プロジェクト」であったが、これも「風前の灯」。
結果として、自分として提案できることは無く、「これが良い」ということも、何一つ言ってあげられなかった。
この頃ハッキリと判ってきているが、自分の声は、既に北海道には届かないみたいだ。
見えている将来なので、「駄目だ」と言っているのに、どんどん進んで行ってしまう。
もう1件の米屋では、全く聞き入れてもらえない、昔の北海道に戻ったようだ。
だから、何も提案してあげられない。
自分として虚しいし、無意味なことだと判っているから。
今の自分が出来ることは、以前言っていた「北海道全体を元気にする」では、もうない。
そんなことは、もう100%出来ないことは現実になった。
出来るのは、北海道の希望の星だった「中空知エコ米生産共和国」が、崩壊しないように守るというだけ。
だからこそ、産地にはどんどん注文を付けているのだが、これが産地にとって重荷となっているのも事実。
30年問題の時に、北海道はどうなっているのだろうか。
昭和の時代とは異なる「やっかいどうまい」になっていなければ良いが・・・