日本農業新聞e農netに「列島覆う長雨と日照不足 病害、生育遅れ懸念 (2014/8/23)」という記事が出ていた。
内容は以下の通り
東北から九州にかけての広い範囲で長雨、日照不足が続き、農作物に病害の発生や生育遅れなどの影響が広がっている。
本州付近に停滞する前線の影響で大気が不安定な状態が続いており、各地の自治体やJAは、防除や排水対策といった農作物管理の徹底を農家に呼び掛けている。
秋田県では21日、局地的な集中豪雨があり、JA秋田しんせい管内の水田604ヘクタールが浸水・冠水した。
JAは22日、「集中豪雨緊急対策本部」と「台風11号対策本部」を併せて設置し、病害防除などの対策を講じるよう農家に通知した。
台風による高温の強風で稲穂が白くなって実がならない「白穂」と、穂が黒ずむ「褐変」の被害が出ている。
秋田地方気象台によると、8月中旬の秋田の降水量は平年比167%、県北の鷹巣では244%と多雨となっている。
長野県は台風11号の通過後に降雨が続き、8月中旬の雨量が平年の2倍近くに達している。
フェーン現象で一部の地域で水稲の白穂やもみの褐変が見られる。
長雨による湿害でレタスなど葉物類の病害が増え、収量が減っている。
岐阜県高山市は、1日から20日までの降水量が514.5ミリと、平年値の3倍。
17日の24時間降水量は232ミリで、過去最多を更新した。
同市が管内のJAひだによると、ハウス栽培のトマトで灰色かび病が、ほぼ全域で発生。
9、10日の台風と17日の大雨で病状が悪化し、約2割が落果した。
JA営農販売部は「防除はしているものの、曇天や雨天が続き病状が改善しない。
収量は2割以上減るかもしれない」とみる。
ホウレンソウは、17日の大雨でハウスが浸水し、約40トンが出荷できなくなった。
京都府は15日夜からの大雨により北西部などで、農地・農業施設関係3億8550万円、農畜産物関係で9182万円の被害が出ている(21日午後1時現在)。
平年の8月の月間降水量の2倍以上を1日で観測した福知山市や周辺の市町では、小豆や野菜が泥をかぶり、一部の水田は稲体上部まで冠水した。
府は「圃場(ほじょう)が乾かず、刈り取りが遅れる心配があるため、排水の徹底を呼び掛けている」としている。
兵庫県は、水稲や黒大豆の登熟不良が懸念されることから21日、農業気象技術情報を発表した。
台風11 号で被害を受けた和歌山県は ナスやニガウリ、キュウリなど夏野菜の出荷が減っている。
徳島県南部や高知県の早場米産地は、7月下旬から8月にかけて始まる収穫作業に遅れが出ている。
高知県宿毛市の農事組合法人ファームなかつのは「今年は本当に曇りが多い。晴れ間を見つけて収穫をしないと間に合わない」と話す。
高知県園芸連の8月1~21日の園芸品目の出荷数量は、例年の87%に減った。
「例年、曇雨天が続くと90~95%まで下がるが、梅雨以外ではめったにないことだ。そこに台風や大雨の影響で、さらに減った」(流通企画課)とみる。
ナスやピーマンなど定植時期を迎えている冬春の果菜類でも、苗の生育が遅れているという。
高松地方気象台によると、四国地方の8月上旬の日照時間は平年比17%。
統計を開始した1961年以降で最も少なかった。
広島市では20日未明からの記録的豪雨で、大規模な土砂災害が発生。
農作物や農地、ハウスに被害が出ている。
JA広島市が現在調査中だ。
山口県でも、農家が長引く天候不順に頭を悩ませる。
萩市で1000平方メートルのビニールハウス8棟でトマトを栽培する吉岡八州彦さん(34)は、日照不足で葉に養分が行き渡らず、一部で葉先枯れが出ているという。
1日当たり出荷量は例年より2割少ない。
芽かき作業の際、かいた跡がぬれた状態が続くと病気のもとになるため、すぐに乾くよう日中に作業するなど対策を講じている。
九州は8月1~19日の日照時間が、北部で平年の37%、南部で53%と大幅に少ない。
一方、降水量は北部が242%、南部が185%と多かった。
水稲では、佐賀県が20日、いもち病の警報を発表した。
低温、多湿になりがちな山間だけでなく、平野部でも発生が多い。
福岡、長崎、熊本、大分の各県も19日までに注意報を出した。
イチゴでは、長崎県が19日、炭そ病の注意報を発表。
福岡、佐賀の両県も「日照不足で草勢が弱くなりがちなので病気がまん延する恐れがある」として排水対策などを徹底するよう促す。
JAさがは「天候が回復し次第、防除に臨みたい。他の作物も品質や歩留まりを維持できるように最善を尽くしたい」(園芸部)と話す。
というもの。
まさに最悪。
そうでなくても、お米の価格は大暴落しているのに、この上品質までもが悪いとなったら、価格が完全につかなくなってしまう。
内容は以下の通り
東北から九州にかけての広い範囲で長雨、日照不足が続き、農作物に病害の発生や生育遅れなどの影響が広がっている。
本州付近に停滞する前線の影響で大気が不安定な状態が続いており、各地の自治体やJAは、防除や排水対策といった農作物管理の徹底を農家に呼び掛けている。
秋田県では21日、局地的な集中豪雨があり、JA秋田しんせい管内の水田604ヘクタールが浸水・冠水した。
JAは22日、「集中豪雨緊急対策本部」と「台風11号対策本部」を併せて設置し、病害防除などの対策を講じるよう農家に通知した。
台風による高温の強風で稲穂が白くなって実がならない「白穂」と、穂が黒ずむ「褐変」の被害が出ている。
秋田地方気象台によると、8月中旬の秋田の降水量は平年比167%、県北の鷹巣では244%と多雨となっている。
長野県は台風11号の通過後に降雨が続き、8月中旬の雨量が平年の2倍近くに達している。
フェーン現象で一部の地域で水稲の白穂やもみの褐変が見られる。
長雨による湿害でレタスなど葉物類の病害が増え、収量が減っている。
岐阜県高山市は、1日から20日までの降水量が514.5ミリと、平年値の3倍。
17日の24時間降水量は232ミリで、過去最多を更新した。
同市が管内のJAひだによると、ハウス栽培のトマトで灰色かび病が、ほぼ全域で発生。
9、10日の台風と17日の大雨で病状が悪化し、約2割が落果した。
JA営農販売部は「防除はしているものの、曇天や雨天が続き病状が改善しない。
収量は2割以上減るかもしれない」とみる。
ホウレンソウは、17日の大雨でハウスが浸水し、約40トンが出荷できなくなった。
京都府は15日夜からの大雨により北西部などで、農地・農業施設関係3億8550万円、農畜産物関係で9182万円の被害が出ている(21日午後1時現在)。
平年の8月の月間降水量の2倍以上を1日で観測した福知山市や周辺の市町では、小豆や野菜が泥をかぶり、一部の水田は稲体上部まで冠水した。
府は「圃場(ほじょう)が乾かず、刈り取りが遅れる心配があるため、排水の徹底を呼び掛けている」としている。
兵庫県は、水稲や黒大豆の登熟不良が懸念されることから21日、農業気象技術情報を発表した。
台風11 号で被害を受けた和歌山県は ナスやニガウリ、キュウリなど夏野菜の出荷が減っている。
徳島県南部や高知県の早場米産地は、7月下旬から8月にかけて始まる収穫作業に遅れが出ている。
高知県宿毛市の農事組合法人ファームなかつのは「今年は本当に曇りが多い。晴れ間を見つけて収穫をしないと間に合わない」と話す。
高知県園芸連の8月1~21日の園芸品目の出荷数量は、例年の87%に減った。
「例年、曇雨天が続くと90~95%まで下がるが、梅雨以外ではめったにないことだ。そこに台風や大雨の影響で、さらに減った」(流通企画課)とみる。
ナスやピーマンなど定植時期を迎えている冬春の果菜類でも、苗の生育が遅れているという。
高松地方気象台によると、四国地方の8月上旬の日照時間は平年比17%。
統計を開始した1961年以降で最も少なかった。
広島市では20日未明からの記録的豪雨で、大規模な土砂災害が発生。
農作物や農地、ハウスに被害が出ている。
JA広島市が現在調査中だ。
山口県でも、農家が長引く天候不順に頭を悩ませる。
萩市で1000平方メートルのビニールハウス8棟でトマトを栽培する吉岡八州彦さん(34)は、日照不足で葉に養分が行き渡らず、一部で葉先枯れが出ているという。
1日当たり出荷量は例年より2割少ない。
芽かき作業の際、かいた跡がぬれた状態が続くと病気のもとになるため、すぐに乾くよう日中に作業するなど対策を講じている。
九州は8月1~19日の日照時間が、北部で平年の37%、南部で53%と大幅に少ない。
一方、降水量は北部が242%、南部が185%と多かった。
水稲では、佐賀県が20日、いもち病の警報を発表した。
低温、多湿になりがちな山間だけでなく、平野部でも発生が多い。
福岡、長崎、熊本、大分の各県も19日までに注意報を出した。
イチゴでは、長崎県が19日、炭そ病の注意報を発表。
福岡、佐賀の両県も「日照不足で草勢が弱くなりがちなので病気がまん延する恐れがある」として排水対策などを徹底するよう促す。
JAさがは「天候が回復し次第、防除に臨みたい。他の作物も品質や歩留まりを維持できるように最善を尽くしたい」(園芸部)と話す。
というもの。
まさに最悪。
そうでなくても、お米の価格は大暴落しているのに、この上品質までもが悪いとなったら、価格が完全につかなくなってしまう。