青森県田舎館村についての投稿を続けているが、先ほど「お米のブランド米を作るのに、そんなに地域情報が必要だとは、あまり思えないのですが、必要なものなのでしょうか」というメールが届いたので、ちょっと説明。
田舎館村のお米を売ればよいというのであれば、「青森県田舎館村産コシヒカリ」という表示で、一言コメントは「本州北限のコシヒカリ」とでもすればよいような気がする。
なのだが、それで、「買ってみたい」「続けて食べたい」「期待して食べてみたい」という気持ちになるだろうか。
それも、安売りではなく、たとえば5kg2900円と、新潟コシヒカリよりも高い値段だったとしたら・・・
なら、「○○さんが栽培した青森県田舎館村産コシヒカリ」という表示で、一言コメントは「安心安全で手塩にかけて作ったコシヒカリ」とでもすれば売れるのであろうか。
「無農薬・無化学肥料で栽培しました」なら売れるのだろうか。
「○○コンクールで受賞しました」なら売れるのであろうか。
確かに、10年前以上なら売れていたかもしれない。
でも今は、誰でもがお米を売ることが出来る時代。
その証明として、楽天市場で「お米」と検索すると、194,174件(2015.12.26現在)も出てくる。
激戦というレベルのものではない。
考えられない異常なお米市場となってしまっているのだ。
当然、全てが美味しいお米ということはありえない。
すべてが流通保障・品質保障されているものでもない。
検査を受けていないお米も、絶対に含まれているだろう。
偽物・偽造米だって流通しているかもしれない。
さらにこれから、外国産米も賛成してくるだろう。
この状態で、地域が生き残っていくためにはどうすればよいのか。
1人の生産者が「自分が動けるうちは」と言っていることとは、全てが違う。
廃村という言葉だけでは済まない。
地図から地名がなくなるだけでは済まされない。
親族が集まる場所は、当たり前のこととして無くなる。
先祖のお墓にお参りするための道も、無くなってしまうのだ。
そうさせないためには、どうしなければならないのか。
地域として、待った無しに考えて実行しなければならない。
その中で、たかが「お米」だけで、なんとかなるはずはない。
最初に書いた「売ればよい」ではないのだ。
産地を理解してもらい。
ファンになってもらい。
衰退している産地のお米を定期購入してくれて、「頑張れ」と応援してくれる人達を増やさなければならないのだ。
ということは、「安いお米」では駄目だということが、容易に理解できると思う。
産地が活性化するためには。
若者に戻ってきてもらうためには。
新しい担い手になってもらうためには。
絶対ルールとして、収入は安定しなければならない。
これは、全ての業界で同じはずである。
農業だけが特殊なわけではない。
ここまで言えば、もう言いたいことは判ってもらえると思う。
青森県田舎館村のお米をブランド米に育てるということは、田舎館村の全てを知ってもらい、田舎館村の考え方を理解してもらうための第一歩。
今までと同じの、田んぼアートの田舎館村というままでは駄目なのだ。
ブランド米を作るというのは、その足がかりにしか過ぎないのである。
田舎館村のお米を売ればよいというのであれば、「青森県田舎館村産コシヒカリ」という表示で、一言コメントは「本州北限のコシヒカリ」とでもすればよいような気がする。
なのだが、それで、「買ってみたい」「続けて食べたい」「期待して食べてみたい」という気持ちになるだろうか。
それも、安売りではなく、たとえば5kg2900円と、新潟コシヒカリよりも高い値段だったとしたら・・・
なら、「○○さんが栽培した青森県田舎館村産コシヒカリ」という表示で、一言コメントは「安心安全で手塩にかけて作ったコシヒカリ」とでもすれば売れるのであろうか。
「無農薬・無化学肥料で栽培しました」なら売れるのだろうか。
「○○コンクールで受賞しました」なら売れるのであろうか。
確かに、10年前以上なら売れていたかもしれない。
でも今は、誰でもがお米を売ることが出来る時代。
その証明として、楽天市場で「お米」と検索すると、194,174件(2015.12.26現在)も出てくる。
激戦というレベルのものではない。
考えられない異常なお米市場となってしまっているのだ。
当然、全てが美味しいお米ということはありえない。
すべてが流通保障・品質保障されているものでもない。
検査を受けていないお米も、絶対に含まれているだろう。
偽物・偽造米だって流通しているかもしれない。
さらにこれから、外国産米も賛成してくるだろう。
この状態で、地域が生き残っていくためにはどうすればよいのか。
1人の生産者が「自分が動けるうちは」と言っていることとは、全てが違う。
廃村という言葉だけでは済まない。
地図から地名がなくなるだけでは済まされない。
親族が集まる場所は、当たり前のこととして無くなる。
先祖のお墓にお参りするための道も、無くなってしまうのだ。
そうさせないためには、どうしなければならないのか。
地域として、待った無しに考えて実行しなければならない。
その中で、たかが「お米」だけで、なんとかなるはずはない。
最初に書いた「売ればよい」ではないのだ。
産地を理解してもらい。
ファンになってもらい。
衰退している産地のお米を定期購入してくれて、「頑張れ」と応援してくれる人達を増やさなければならないのだ。
ということは、「安いお米」では駄目だということが、容易に理解できると思う。
産地が活性化するためには。
若者に戻ってきてもらうためには。
新しい担い手になってもらうためには。
絶対ルールとして、収入は安定しなければならない。
これは、全ての業界で同じはずである。
農業だけが特殊なわけではない。
ここまで言えば、もう言いたいことは判ってもらえると思う。
青森県田舎館村のお米をブランド米に育てるということは、田舎館村の全てを知ってもらい、田舎館村の考え方を理解してもらうための第一歩。
今までと同じの、田んぼアートの田舎館村というままでは駄目なのだ。
ブランド米を作るというのは、その足がかりにしか過ぎないのである。