「ご縁三国結び米」出荷反省会と今後のブランド戦略の会の2番手は「島根おおち地区本部」の「石見高原ハーブ米きぬむすめ」。
島根おおちハーブ米生産部会は、昨年12月18日に「石見高原ハーブ米きぬむすめ」で、J-GAPの島根版と言われる「美味しまね認証」の取得している。
この数年間で、一気にまとまりが出来て、自分たちのブランド米と言う意識も強くなり、勢いが付いている産地である。
1月26日に、地元で開催された「島根おおち水稲振興大会」で自分が話している事もあり、自分としては特に昨日言う事は無かった。
しかし、隠岐と石見銀山は聞いていなかったので、ブランドシートの修正点の説明をしてもらった。
自分たちのブランドという考え方が出来た事で、現実が見えているようである。
だから、無理な設定はしていない。
確実に出来る部分、やってみたい部分の修正がされていた。
今回、それよりも大切な情報としては、販路の拡大があった。
今迄は、差別化米・こだわり米専門の「はくぱく」のみに「石見高原ハーブ米きぬむすめ」は流通していた。
「石見高原ハーブ米きぬむすめ」を仕入れて販売している米屋からの評価も良い。
であるが、現実問題、栽培量と販売量のバランスが取れていない。
地域の活性化のためには、現在の生産量で留めるのではなく、もっともっと面積を広げて、地域として誇れるブランド米に育て上げたい。
そのためには、残念ながら「はくぱく」と結びついている米屋だけで、囲い込んで販売するというスタイルでは限界であろう。
「石見高原ハーブ米きぬむすめ」は、地域性として、拡大できる面積の限界というものがある。
なので、「米屋で独占して販売でき、他店との差別化がしやすいというメリットがある」と思っている。
なのだが現実として、そこまでの思いは米屋の中には無いようで、取扱店舗も伸び悩んでいる。
その中で、広島県側から、「広島内では「きぬむすめ」の販売がないので、「石見高原ハーブ米きぬむすめ」を、こだわり米・差別化米として販売したい」という打診が、島根おおち地区本部に対してあった。
島根おおち地区本部としても、JAしまね本店としても、「はくばく」との関係を考えて、判断出来ずにいたが、自分としては、「産地の将来のためには、このチャンスを逃す事は無い」と決断し、販路の拡大を認めた。
話し合いが甘く行けば、今年は、産地に余っている分のみの「石見高原ハーブ米きぬむすめ」が、広島県内で販売されることになるかもしれない。
さらに来年以降は、需要に合わて、栽培面積も増やしていく事になるかもしれない。
「石見高原ハーブ米きぬむすめ」は、米屋として貴重な産地と品種、さらにブランド米である。
しかし、それが使い切れていないというのであれば、販路拡大はやむ終えないのである。