こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

力を抜いて

2019年02月20日 16時53分20秒 | Weblog


今回の「ご縁三国結び米」出荷反省会と今後のブランド戦略の会で、自分が3地区本部に言った事は、「今のままだと、息切れを起こすから、少し力を抜いて良い」だった。
.
「ご縁三国結び米」のブランド戦略を作った時には、「失敗させられない」。
「無謀だと判っていても、やらせなければならない」「強引も仕方ない」だった。

なのだが、石見銀山・隠岐・島根おおちの3地区本部は、それに付いて来た。
それも、島根時間ではなく、東京時間という猛スピードの中で。

想像を絶する苦労と努力をした事だろう。
そうでなければ、出来る訳が無いからである。

そして、3地区本部は、その猛スピードに慣れてきてしまった。

自分としては、今まで以上に仕掛けがしやすくなる。
しかしそれが、産地の寿命を縮めてしまう事になる可能性もある。

なので、「力を抜く」提案をしたのだ。
.
「力を抜くと、手を抜くは違う」。
.
心配性の自分としては、「ひと言言った方が良いのかも」と思ったりしたが、「今の3地区本部も生産者も、当たり前に理解している事だろう」と信じて言わなかった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

石見銀山

2019年02月20日 16時30分09秒 | Weblog


今回の「ご縁三国結び米」出荷反省会と今後のブランド戦略の会で、一番時間をかけなければならないのが、実は一番初めにブランド米として計画し実行し始めた「石見銀山」の「巨木・ご神木・棚田米つや姫」と「石見銀山つや姫」「石見銀山コシヒカリ」だったのである。

ブランド戦略が失敗している訳ではない。
ブラントシートの作り方を間違えている訳ではない。
「ご縁三国結び米」の、他の地区の隠岐・島根おおちと同じように、シッカリ計画して実行している。

であるが、行き詰ってしまっているのだ。
進むべき道が見えなくなっているのだ。
迷走してしまっている。
路頭に迷っていると言っても良いのかもしれない。

説明の冒頭に「石見銀山コシヒカリ」をブランドから消して、「つや姫」だけに絞り込んで計画していくと言ってきた。
それを聞いた時、「石見銀山は、かなり追い込まれてきている」と結論付けた。

この問題は、石見銀山だけの事ではない。
必ず、どこの産地も経験する。
決して避けては通れない事なのである。

なので今回、自分ばかりが意見を言うのではなく、隠岐にも島根おおちにも一緒に考えてもらい、「ご縁三国結び米」として、1つの考え方を導き出そうと仕掛けた。

多分、数年前なら、島根おおちから質問などが出る事は無かっただろう。
しかし今回、疑問や自分たちの考え方をハッキリと言ってくれた。
それだけでも「石見高原ハーブ米きぬむすめ」としては物凄い進歩である。

自分としては「判り辛く、違いが見えにくい」と判っていたが黙認していた部分について、隠岐から意見が出た。
素朴な疑問であるが、実は大切な部分。
それを質問した事で、「島の香り 隠岐藻塩米 特選コシヒカリ」としても、さらに一歩進んでいると感じた。

そして自分も、色々な意見を聞いているうちに、何故行き詰ってしまったのかの原因が見えてきて、その原因の1つに、自分のブランド戦略の初期の段階での作り方にミスがあった事が判った。

なので終盤に、「島根つや姫」と「石見銀山つや姫」との違いを、もう一度確認する事を伝え、その上で「巨木・ご神木・棚田米つや姫」の違いを明確にするように指導をした。
さらに、避けられない地域性の違いをどうするかという問題についても、いったん立ち止まって、ガチガチで考えるのではなく、柔軟に幅広く、臨機応変に考えるように指導もした。

頑張れば頑張るだけ、ハマってしまった蟻地獄。
遅くはなってしまったが、これで新しい方向が見えると思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

島根おおち

2019年02月20日 15時46分10秒 | Weblog


「ご縁三国結び米」出荷反省会と今後のブランド戦略の会の2番手は「島根おおち地区本部」の「石見高原ハーブ米きぬむすめ」。

島根おおちハーブ米生産部会は、昨年12月18日に「石見高原ハーブ米きぬむすめ」で、J-GAPの島根版と言われる「美味しまね認証」の取得している。
この数年間で、一気にまとまりが出来て、自分たちのブランド米と言う意識も強くなり、勢いが付いている産地である。

1月26日に、地元で開催された「島根おおち水稲振興大会」で自分が話している事もあり、自分としては特に昨日言う事は無かった。
しかし、隠岐と石見銀山は聞いていなかったので、ブランドシートの修正点の説明をしてもらった。

自分たちのブランドという考え方が出来た事で、現実が見えているようである。
だから、無理な設定はしていない。
確実に出来る部分、やってみたい部分の修正がされていた。

今回、それよりも大切な情報としては、販路の拡大があった。
今迄は、差別化米・こだわり米専門の「はくぱく」のみに「石見高原ハーブ米きぬむすめ」は流通していた。
「石見高原ハーブ米きぬむすめ」を仕入れて販売している米屋からの評価も良い。
であるが、現実問題、栽培量と販売量のバランスが取れていない。

地域の活性化のためには、現在の生産量で留めるのではなく、もっともっと面積を広げて、地域として誇れるブランド米に育て上げたい。
そのためには、残念ながら「はくぱく」と結びついている米屋だけで、囲い込んで販売するというスタイルでは限界であろう。

「石見高原ハーブ米きぬむすめ」は、地域性として、拡大できる面積の限界というものがある。
なので、「米屋で独占して販売でき、他店との差別化がしやすいというメリットがある」と思っている。
なのだが現実として、そこまでの思いは米屋の中には無いようで、取扱店舗も伸び悩んでいる。

その中で、広島県側から、「広島内では「きぬむすめ」の販売がないので、「石見高原ハーブ米きぬむすめ」を、こだわり米・差別化米として販売したい」という打診が、島根おおち地区本部に対してあった。

島根おおち地区本部としても、JAしまね本店としても、「はくばく」との関係を考えて、判断出来ずにいたが、自分としては、「産地の将来のためには、このチャンスを逃す事は無い」と決断し、販路の拡大を認めた。

話し合いが甘く行けば、今年は、産地に余っている分のみの「石見高原ハーブ米きぬむすめ」が、広島県内で販売されることになるかもしれない。
さらに来年以降は、需要に合わて、栽培面積も増やしていく事になるかもしれない。

「石見高原ハーブ米きぬむすめ」は、米屋として貴重な産地と品種、さらにブランド米である。
しかし、それが使い切れていないというのであれば、販路拡大はやむ終えないのである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

講座

2019年02月20日 14時14分23秒 | Weblog


世田谷区で講座をします。

日程:2月24日。
場所:世田谷区 エコプラザ用賀。
時間:14時~16時。
定員:20組。

講座:浄水器を使った、美味しいお米の炊き方
https://ecoccle-setagaya.jp/ecoplaza/docs/2019012700011/

みなさんのご参加を、お待ちしております。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

隠岐・

2019年02月20日 10時55分17秒 | Weblog


自分が話し終えてからは、隠岐 島根おおち・石見銀山の順で、31年産のブランドシートの修正等についての発表となった。

隠岐地区本部からは、「島の香り 隠岐藻塩米 特選コシヒカリ」「島の香り 隠岐藻塩米たきぬむすめ」「世界ジオパーク 島の香り 隠岐藻塩米 特選コシヒカリ」の3地域ブランドについて発表された。

昨日秋に収穫された全国のお米の中で、隠岐の3地域ブランド米は、抜群の品質と食味を誇った。

何度の台風の直撃を受けてもビクトモしなかった丈夫な稲。
玄米色彩選別機が必要ない品質。
誰が食べても「美味しい」と言ってもらえる食味。

全ては、生産者に補助までして作ってもらった地力と、細かな栽培管理が威力を発揮したと思う。

なので今回、ブランドシートの修正は、ほとんど無く、逆に設定の幅を広げたりして、緩めたりしている。

修正するのではなく、昨年と同じ品質と食味のお米を作る事が重要。
そのためには、何をすれば良いのかを考えて実行する年だと伝えた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

評価

2019年02月20日 10時21分21秒 | Weblog


昨日の「ご縁三国結び米」出荷反省会と今後のブランド戦略の会の中で、始めに自分が、「ご縁三国結び米」の品質評価・課題ならびに今後のブランド化についての話しを始めにした。

差別化米・こだわり米を専門に扱っている「はくばく」から、石見銀山・隠岐・島根おおちの「ご縁三国結び米」を仕入れて販売している米屋と、その米屋から購入しているお客様なら、自分が、どういう評価をしたかは、多分想像出来るであろ。

3地区5品種とも、天候不順をものともしない、良い出来だったと思うと話した。

そして、今月末に発表される「食味ランキング」、新品種、オリンピック、バブル崩壊、食文化の変化、お客様様の変化、お客様の嗜好等の話しを、何時もよりも短い時間で話した。

なぜなら、その後に、しなければならない事が待っていたからだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

成長出来る

2019年02月20日 09時20分20秒 | Weblog


9時50分出雲空港発で、東京に戻る。

昨日は喋り過ぎた。
喉が痛いし、声が枯れている。

それだけ真剣だったし、楽しかった。

島根県全体からすると、小さな産地である、石見銀山・隠岐・島根おおち。

「島根米「こだわり」部門」のアドバイザーである自分が見ても、各々では力が弱いのは明らか。

しかし、3地区が1つになって行動し、ブランド化を進めている、「ご縁三国結び米」となれば、話しは違ってくる。

各々では末席であった3地区が、今では島根県全体に影響を与える存在にまでになった。

昨日開催された、出荷反省会と今後のブランド戦略についての場で、それがオーバーではなく、現状なんだという事を実感した。

「ご縁三国結び米」は、まだまだ成長出来るだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする