■「仙台市民総合体育大会第31回仙台市ダンススポーツ選手権大会」プログラム
■「仙台市民総合体育大会第31回仙台市ダンススポーツ選手権大会」入場券
■仙台市青葉体育館
■「仙台市民総合体育大会第31回仙台市ダンススポーツ選手権大会」会場
5月1日、仙台市青葉体育館で開催された仙台市・仙台市体育協会主催、仙台市ダンススポーツ連盟主管の『仙台市民総合体育大会第31回仙台市ダンススポーツ選手権大会』を観戦してきました。
「ダンスの香り漂う街 仙台」として、性別・年齢を超えた気軽な生涯スポーツとして年々関心が高まっている大会は、出場者も観客も多く、大いに盛り上がっていました。
午前9時から大会が始まり、全ての予定を終了したのが午後6時近くと熱気に溢れた大会になっていました。
アマチュアのダンス選手権大会ですが、選手権A級スタンダード・ラテンともレベルの高い競技会になっていて白熱したダンスが披露されていました。
中でも、選手権A級は、出場資格がJDCJ登録A級以下であれば誰でも出場ができ、年齢制限が無いことから、中学生、高校生、大学生と大人に交じって出場ができ、選手権A級スタンダードのエントリー数が30組3フィート、一次予選、二次予選、準決勝、決勝と白熱した熱戦が展開されていました。
決勝に残った選手は、全て中・高校生、大学生と若手が占めて、体力的にも若者には叶わない結果になっていました。
それもそのはず、一次予選から二次予選までは競技種目が4種目、準決勝と決勝は1種目増えて5種目と決勝まで残ると18回も踊ることになることから、日頃、体力をつけて鍛えておかなければならない程で熾烈を極めていました。
ダンススクールの仲間や若手のダンサーの応援を兼ねて観戦してきましたが、選手の皆さんは良い成績を収められ応援しがいのある大会になりました。
観戦して一番楽しみにしていることは審査員の講評でした。
ラテンの部の審査員の講評は、
A級戦の選手については、スピードが大事。もっとスピードを出して欲しい。柔軟性・体幹を鍛えること。筋力を鍛える。練習の時のフルパワーを1.5倍にする。柔らかさが見えない。一瞬を如何に見せるか。
B級戦以下については、ビデオを撮り背中を見てレッスンをして欲しい。年配の選手はお尻から動いていない。絞りが足りない。首、手、足など長く良く見せることが大事。女性は膝が曲がる。男性は背中がバラバラで効率良く絞り込んでいない。ラテンはお尻からが大事。ビデオを撮るなど研究して欲しい。
スタンダードの部の講評は、
LODをしっかり考えること。ステップが一生懸命の余りフロアを回り切れていない。フロアは長方形になっているが、長い辺と短い辺を考え、中央線を踏まないダンスを意識して欲しい。端、端を使ったダンス、長い辺はスピードのある組み合わせをする。B級戦の選手は、スピードのある踊りは勿論、進行方向に対して戻る踊り方をしている人がいた。逆LODは決してあってはならない。コーチャーからステップを作ってもらう時は、何処のコーナーでどう踊るか工夫をしてもらいたい。
1~3級戦は、フロアが広すぎてコーナーまで行かず、フロアの途中でダンスが終わっている選手がいた。また、中央線を踏みながら踊っている選手が多い。逆LODのダンスはチェックに値しない。フロアが大きすぎる場合は、中央寄りでスタンバイするなどフロア全体を使って踊るように工夫をして欲しい。三笠宮杯などの大会では、LODバイオレーションと言って違反した場合は減点対象になっている。
WDSFの新しいダンスの教本にはスウェイの仕方を掲載している。コスメティックスウェイなどを勘違いされている方がいる。上の手で見かけだけで踊るのではなく下の身体を使ったダンスをすることが大事である。ネックポジションなど写真を見てしっかり研究して欲しいし参考文献もある。見よう見まねだけでなくしっかりと文献を見てレッスンして欲しい。
審査員の講評は、ダンスを磨いていくうえで貴重な総括で、これからのレッスンに大いに参考になりました。