■「後妻業の女」チラシ
■MOVIX仙台・チケット
■「うまい鮨勘」でランチ
9月3日、大竹しのぶ、豊川悦司出演の「後妻業の女」の映画鑑賞をしてきました。
一言で言うと、大竹しのぶのはまり役!?悪女が際立ち、聞きしに勝る「後妻業の女」の映画だったと思いました。
「後妻業」とは、裕福な高齢男性の後妻となり、財産を奪うこと。これが、終始一貫して展開される「後妻業の女」のストーリィでした。
「後妻業の女」公開記念虎の巻によると、ターゲットになりうる男性は、多少なりとも資産があり、持病があり、真面目で誠実で、シニア世代の婚活・恋活、高齢化率26.7%、平均寿命が男女とも80歳超となっている中、還暦を過ぎてのパートナー探しも珍しいものではなくなったそうで、「後妻業」という職業が出ても可笑しくない世の中になったものと少しは共感を覚える映画でした。
これからますます高齢化社会を迎え、世の男性が一人身で生活することも数多く出てきそうで、一人暮らしのやるせなさ、女性というターゲットを恋しいと思う世の男性のはかなさ、いろいろ複雑な心境が「後妻業」の隆盛を物語るようで、「後妻業の女」のような人が現実的に世の中にいて、悪事を働いて捕まったというようなこともあるようで、大変な世の中になったものと思いました。
大竹しのぶと豊川悦司の演技は堂にいったもので、ものの見事なはまり役で、凄いキャスティングをしたものを思いながら鑑賞してきました。
映画を見ている客層は、約8割がご年配の女性で、余り若いお客様がいないような気がしました。これも映画の特徴なのか、結構、自分の人生に照らし合わせて共感している女性たちが多いのかアレコレ考えました。
お客様の様子を見て、こんなにもシングルおばさん、おばあさんがいるのかと思うほどでした。勿論、そうでない方も沢山おられたと思うし、ご年配の娘さんと腰が曲がったお母さんと一緒に見に来ているお客さんもいたし、見るからに80歳を超えてシャキッとしたおばあさんもいたし、セレブに着飾ったおばあさんもいたし、世の女性パワーの凄さを垣間見た思いがしました。
隣りに座った70歳台のご婦人は、縁の長い帽子を被り、マスクをして映画を見ていましたが、時々、鞄から携帯電話を取り出しては何度か見直していました。マナーモードをしていたのが幸いでした。暗い映画館で携帯電話を開くと、結構な光を反射することから、少しマナーが悪いのではと思いつつ、約2時間の映画を我慢しながら鑑賞してきました。
先日、西城秀樹が出演したコンサートへ行った時も、隣に座ったおばさんが、ペンライトを振りまわし、腰を浮かして前のめりになり、なりふり構わないおばさんパワーに圧倒されたことがありました。今回もおばさんの大胆な行為に圧倒され、世のおばさんたちは必ずしもこうではないと自分に言い聞かせていました。
「後妻業の女」の映画は、裕福な男性を死に追いやり、割り切って資産狙いをして私服を肥やしていくという何とも悲惨な映画でしたが、大竹しのぶの肝がすわった演技がコメディタッチに見えて、大笑いする映画では無かったものの、人間の性をとことん追求した虚しさを感じる映画でした。
「後妻業の女」に限らず、「後夫業の男」なる人物も現れてもおかしくない世の中になっているのではと背筋の寒い思いをしてきました。
そう言えば、昨日のニュースで、婚活サイトを利用した29歳の男性が女性を恐喝した容疑で逮捕されたと流れていました。こういう男性を「恐喝業の男」と言うのか分りませんが、世の男性・女性諸君、何が起きるか分からない世の中、気をつけて生活したいものとつくづく思いました。
帰りは、お昼時間が回っていたことから、うまい鮨勘でランチタイムをしてきました。
映画のチケットの半券を提示すると、寿司、味噌汁、デザート、ジュースのいずれか一つをサービスするという特典がついていて、味噌汁を注文しました。
家内と「後妻業の女」談義をしながら楽しい食事をしてきました。