nobara*note

くらしの中にアンテナをいっぱい張って日々のお気に入りを主婦の目で綴ります、目指すは雑貨屋さん的ブログ♪

吉田修一 悪人

2012-07-19 09:50:56 | 本・雑誌・ドラマ
2年前に映画化された作品、吉田修一さんの 悪人 上・下 を読みました。

あらすじ・・・

九州地方に珍しく雪が降った夜、土木作業員の清水祐一は、携帯サイトで知り合った女性を殺害してしまう。
母親に捨てられ、幼くして祖父母に引き取られた。
ヘルス嬢を真剣に好きになり、祖父母の手伝いに明け暮れる日々。
そんな彼を殺人に走らせたものとは、一体何かー。


馬込光代は双子の妹と佐賀市内のアパートに住んでいた。
携帯サイトで出会った清水祐一と男女の関係になり、殺人を告白される。
彼女は自首しようとする祐一を止め、一緒にいたいと強く願う。
光代を駆り立てるものは何か?毎日出版文化賞と大佛次郎賞を受賞した傑作長編。

ひょんなことから人を殺めてしまった祐一は、自分に自信が持てず
自分の気持ちがうまく表現できない、はにかみ屋の青年。
一緒に暮らす祖父母や近所の老人たちからは、頼りにされる存在ですが
ローンを組んで思い切って買ったスカイラインだけが、自分を表現できる大切なアイテム。

祐一が殺人を犯してしまった事実は早々に分かるものの、動機や状況はなぞのままにストーリーは展開し
殺人犯の祐一と出会い系で知り合って、いきなり彼を愛してしまった光代の、行きつく宛てのない逃亡劇に
周囲の人々や家族、そして二人の過去やこれまでの生きざまを絡めながら話が進んでいきます。
二人それぞれの罪悪感や葛藤が、読み手の気持ちにビンビン伝わってきて
殺人者と逃亡のほう助者に対するものとは思えないほどの、思い入れが生まれ
不覚にも、二人に対する同情や応援の気持ちにさいなまれます。
そしてラストは、本当に切ない・・・

さてこの物語、映画では祐一を妻夫木聡さん、光代を深津絵里さんが演じたということはみなさんご存知ですよね。
ですから、どうしても二人を思い浮かべながら読み進めることになるのですが
私の頭の中の妻夫木君、ずっとTOYOTAののび太君の姿だったんですよ!(笑)
せっかくのシリアスな妻夫木君がニヤついたのび太君で、本当に本当に残念でした。

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コメント (4)
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