東野圭吾さんの作品を手当たり次第に読んでいたら、ほとんど読みつくしたので (文庫になったもの限定ですが)
ちょっと大事に読もうと思い、あえてしばらく違う作家さんを巡っていました。
半年ぶりに手に取った東野圭吾作品は 殺人の門
文庫サイズですが600ページ以上に及ぶ厚い本は、出先に持って出て読むには重たいので、家にいる時間で必死で読み上げました。
あらすじ・・・
田島和幸の家は大きな敷地に立つ古くからの名家で、父は開業の歯科医。
寝たきりの祖母を介護するために、お手伝いを雇えるほど裕福な家庭だった。
しかし祖母の死のあと妙な噂が流れ、それをきっかけに両親は離婚し和幸は父と暮らす。
父親は女に騙され家を失い、職を失い、転がるように不幸になっていく。
そこから頑張って這い上がって、わずかな夢や希望や平穏を見つけるたびに
どこからともなく現れては、再び不幸のどん底に落としていくのが、幼馴染の倉持修。
和幸は何度も殺意を募らせるが、あと一歩のところを踏み出すことが出来ない。
殺人者になるために、欠けているものはいったい何なのだろうか?
人が人を殺すという行為は如何なることか・・・と苦悩する和幸の元へ
倉持が新たなおいしい話を持ち込んできては、更なる不幸が和幸を打ちのめしていく。
田島和幸という人物の転落の半生記を、自らが語るという形で話が進んでいきます。
もうその不幸ループが半端じゃなくて、これでもかこれでもかこれでもか・・・と辛い出来事が起こり続けるのです。
その転機はいつも、幼馴染の倉持修。
本人もそれには気づいているのに、いつもいつもうまくだまされては巻き込まれていってしまう・・・
いい加減に気付けよ!と、こちらがじれったくなるほどお目出度い和幸。
一方で、今回こそ倉持も改心したのでは?と期待してしまうような巧みな誘い文句。
その無限不幸ループの行きつく先は?
そして、和幸は倉持を殺すことが出来るのか?
80年代に話題になった、豊田商事事件や投資ジャーナル事件など
一連の悪徳詐欺事件がモチーフになっているとのこと。
物語はただ淡々と進んでいきますが、とにかく暗く辛く重たいシーンが多く
要所要所で、本人に成り代わって相手を殺したいくらいの怒りを覚えます。
騙される主人公もおろかですが、殺人が犯罪に思えてこないくらい、早く殺せばいいのにって心が叫んでしまいます。
人の運命って意図的に他人に操られて、ここまでゆがめられてしまうことってあるんだと、いたたまれない気持ちでした。
ランキングに参加しています
足跡代わりにクリックしていって頂けると嬉しいです
よろしくお願いします
![日記@BlogRanking](http://img.diary-ranking.com/banner02.gif)
ちょっと大事に読もうと思い、あえてしばらく違う作家さんを巡っていました。
半年ぶりに手に取った東野圭吾作品は 殺人の門
文庫サイズですが600ページ以上に及ぶ厚い本は、出先に持って出て読むには重たいので、家にいる時間で必死で読み上げました。
あらすじ・・・
田島和幸の家は大きな敷地に立つ古くからの名家で、父は開業の歯科医。
寝たきりの祖母を介護するために、お手伝いを雇えるほど裕福な家庭だった。
しかし祖母の死のあと妙な噂が流れ、それをきっかけに両親は離婚し和幸は父と暮らす。
父親は女に騙され家を失い、職を失い、転がるように不幸になっていく。
そこから頑張って這い上がって、わずかな夢や希望や平穏を見つけるたびに
どこからともなく現れては、再び不幸のどん底に落としていくのが、幼馴染の倉持修。
和幸は何度も殺意を募らせるが、あと一歩のところを踏み出すことが出来ない。
殺人者になるために、欠けているものはいったい何なのだろうか?
人が人を殺すという行為は如何なることか・・・と苦悩する和幸の元へ
倉持が新たなおいしい話を持ち込んできては、更なる不幸が和幸を打ちのめしていく。
田島和幸という人物の転落の半生記を、自らが語るという形で話が進んでいきます。
もうその不幸ループが半端じゃなくて、これでもかこれでもかこれでもか・・・と辛い出来事が起こり続けるのです。
その転機はいつも、幼馴染の倉持修。
本人もそれには気づいているのに、いつもいつもうまくだまされては巻き込まれていってしまう・・・
いい加減に気付けよ!と、こちらがじれったくなるほどお目出度い和幸。
一方で、今回こそ倉持も改心したのでは?と期待してしまうような巧みな誘い文句。
その無限不幸ループの行きつく先は?
そして、和幸は倉持を殺すことが出来るのか?
80年代に話題になった、豊田商事事件や投資ジャーナル事件など
一連の悪徳詐欺事件がモチーフになっているとのこと。
物語はただ淡々と進んでいきますが、とにかく暗く辛く重たいシーンが多く
要所要所で、本人に成り代わって相手を殺したいくらいの怒りを覚えます。
騙される主人公もおろかですが、殺人が犯罪に思えてこないくらい、早く殺せばいいのにって心が叫んでしまいます。
人の運命って意図的に他人に操られて、ここまでゆがめられてしまうことってあるんだと、いたたまれない気持ちでした。
![]() 【送料無料】殺人の門 [ 東野圭吾 ]価格:780円(税込、送料別) |
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/arrow_down.gif)
足跡代わりにクリックしていって頂けると嬉しいです
よろしくお願いします
![にほんブログ村 主婦日記ブログへ](http://housewife.blogmura.com/img/originalimg/0000017296.jpg)
![人気@BlogRanking](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/f7/63d14c9236d00ec25c0c90ec26a27225.png)
![日記@BlogRanking](http://img.diary-ranking.com/banner02.gif)