母の友人から読み終わった本を頂く関係で、島田荘司さんの作品は結構我が家にあるのですが
これまで何となく敬遠してしまっていて、この作品が初めて読んだ島田作品です。
なんと、昭和25年生まれの登場人物が40歳手前って・・・
計算すると20年以上も前の平成2年、23歳の息子が1歳の時のお話でした。
あらすじ・・・
ピアノと日本語を教えている笹森恭子が、自宅のベランダで首吊り自殺をした。
部屋には、ある作家に誤りを指摘した手紙に対する返信が残されていた。
警視庁捜査一課の吉敷竹史は、現場に不審を抱き、殺人説を唱える。
そんな時、またもや自殺者が。
しかも、恭子に来ていたのと同じ作家からの葉書が…。
本格推理の鬼才が、現代の世相を鋭く抉った異色の長編力作。
ら抜き言葉は今でもよく話題にされますが、それを承知の上でわざと抜いて使うことも多くなった昨今。
20年前はきっとこうやって、病的にこだわる人もいたんじゃないかな~と懐かしく読みました。
何しろら抜き言葉と比較されて語られる、カタカナの羅列言葉として
「ナウでガッツでがいなヤングがショッピングをエンジョイするプロムナード」って・・・
たまらなく時代を感じてしまいます。
さて本筋に戻りますが、時を同じくして起こった自殺と思われる死体2体と他殺と思われる死体1体
それらに思わぬ繋がりが見つかり、自殺か他殺か、誰が誰を殺したのか?!
正しい日本語、礼儀、マナー、ウーマンパワー、外国人労働者問題
当時の世相を背景に物語は進み、吉敷刑事の手によって、事件は少しずつ真相に近づいていきます。
ミステリーの形態をとってはいますが、人生はいつどこでどうやって狂わされるかわからないという
人間の運命にスポットを当てた、ヒューマンドラマと言えると思います。
真実は最後まで分からず(誤解を招きそうなので追記しておくと、最後の最後に分かるという意味)
そういう点でも、なかなか計算されたストーリーでした。
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これまで何となく敬遠してしまっていて、この作品が初めて読んだ島田作品です。
なんと、昭和25年生まれの登場人物が40歳手前って・・・
計算すると20年以上も前の平成2年、23歳の息子が1歳の時のお話でした。
あらすじ・・・
ピアノと日本語を教えている笹森恭子が、自宅のベランダで首吊り自殺をした。
部屋には、ある作家に誤りを指摘した手紙に対する返信が残されていた。
警視庁捜査一課の吉敷竹史は、現場に不審を抱き、殺人説を唱える。
そんな時、またもや自殺者が。
しかも、恭子に来ていたのと同じ作家からの葉書が…。
本格推理の鬼才が、現代の世相を鋭く抉った異色の長編力作。
ら抜き言葉は今でもよく話題にされますが、それを承知の上でわざと抜いて使うことも多くなった昨今。
20年前はきっとこうやって、病的にこだわる人もいたんじゃないかな~と懐かしく読みました。
何しろら抜き言葉と比較されて語られる、カタカナの羅列言葉として
「ナウでガッツでがいなヤングがショッピングをエンジョイするプロムナード」って・・・
たまらなく時代を感じてしまいます。
さて本筋に戻りますが、時を同じくして起こった自殺と思われる死体2体と他殺と思われる死体1体
それらに思わぬ繋がりが見つかり、自殺か他殺か、誰が誰を殺したのか?!
正しい日本語、礼儀、マナー、ウーマンパワー、外国人労働者問題
当時の世相を背景に物語は進み、吉敷刑事の手によって、事件は少しずつ真相に近づいていきます。
ミステリーの形態をとってはいますが、人生はいつどこでどうやって狂わされるかわからないという
人間の運命にスポットを当てた、ヒューマンドラマと言えると思います。
真実は最後まで分からず(誤解を招きそうなので追記しておくと、最後の最後に分かるという意味)
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