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nobara*note

くらしの中にアンテナをいっぱい張って日々のお気に入りを主婦の目で綴ります、目指すは雑貨屋さん的ブログ♪

辻村深月 ツナグ

2012-09-28 17:29:50 | 本・雑誌・ドラマ
来週末に封切りを控えた、映画 ツナグ の原作を読みました。
以前 ぼくのメジャースプーン を紹介した 辻村深月 さんの作品です。

あらすじ・・・
一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者(ツナグ)」
突然死したアイドルが心の支えだったOL、年老いた母に癌告知出来なかった頑固な息子
親友に抱いた嫉妬心に苛まれる女子高生、失踪した婚約者を待ち続ける会社員……
ツナグの仲介のもと再会した生者と死者。それぞれの想いをかかえた一夜の邂逅は、何をもたらすのだろうか。
心の隅々に染み入る感動の連作長編小説。

生存するものと死者との面会を橋渡しするのが、使者(ツナグ)の役目。
生きているときに一度だけ、そして死んだ後にも一度だけというのが、その面会の決まりごと。
生きている者からの申し出によって、ツナグが死者と連絡を取ることで面会が実現しますが
どんなに会いたくてもその逆は叶いません。
あの世とこの世に分かたれてしまった二人が再会し、真実を確認し合った後
心の重荷を下せるか、さらに背負うものが大きくなるかは結果次第で
単なる思い出ボロボロストーリーではないところに、より心をかきむしられてしまいます。

この話を読みながら誰もが思うことは、自分なら誰に会いたいと思うか?
そして自分の死後、誰が合いに来てくれるだろうか?ということ。
私は幸いまだ両親とも夫とも、死に別れてはいないので
具体的に思い浮かぶことはなかったのですが、実際に起こりえないだ話と思いながらも妙にリアルで
多分身近な人を亡くした人は、その人のことをずっと胸に抱きながら
ついつい涙がにじんでしまい、途中で何度も胸が苦しくなってしまうかもしれません。
登場人物の心理描写が、とても丁寧に書かれているので
行間を読み取ろうと、何度も同じ個所を行ったり来たりしてしまい
読み終えるのに、ちょっと時間がかかる本でしたが
秋の気配を感じながら物思いにふけって読むには、なかなかぴったりの本でした。

松阪桃李さん主演の映画も楽しみです。


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コメント (4)
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