nobara*note

くらしの中にアンテナをいっぱい張って日々のお気に入りを主婦の目で綴ります、目指すは雑貨屋さん的ブログ♪

映画 北のカナリアたち

2012-11-14 15:35:53 | 映画・演劇・コンサート
夏にご紹介した、湊かなえさんの作品 往復書簡 の中の 二十年後の宿題 をモチーフにした映画 北のカナリアたち を観てきました。
今日は娘が休みだったので一緒に観たのですが、埼玉県民の日ということで(小中高生がいないともうすっかりとピンときませんが)
今日はレディースに限らずオール1000円デーだったようで、映画館はいつになくごった返していました。

北海道の小さな島を舞台に、分校の小学校の教師として赴任した川島ハル(吉永小百合)
当時の教え子たち6人の20年前と現在が、折り重なるように話が進んでいきます。
赴任したてのハルは子供たちを結束させるために、歌うことの喜びを教えます。
生徒たちの歌はどんどん上達し、どんな時も7人で心を寄せて歌い、楽しい学校生活を送っています。
(全国から集まった約3100名の子供たちの中から、天使の歌声を持つといわれる6名が選ばれたそうです。)
が、ある事件をきっかけにハルは島を追われ、6人の生徒たちの心はバラバラに・・・・
そして20年という歳月が流れ、東京で図書館に勤めていたハルは定年を迎え
教え子の一人が起こした事件をきっかけに、ハルは故郷に戻り、教え子一人一人を訪ねていきます。

大まかなところで似ている部分もありますが、原作とはほとんど違う設定です。
ですからどんなふうに進み、どんな結末が待っているのか、全く分からずにのめり込むことが出来ました。
北海道のさらに北の果ての厳しい大自然の冬景色が、起こってしまった出来事と登場人物の心をより掻き乱し
時折挟み込まれる春の花咲く野の風景に、それぞれが抱える心の傷と後悔が溶けていくような思いがし
子供たちの純粋な歌声にじわじわと涙があふれ出て、そして吉永小百合さんの美しさと凛とした立ち姿にずっとずっと感動していました。

湊さんの作品は、以前も書いたことがありますが、人間の本音の部分をクローズアップしているので
内容がかなりディープで、怖いもの見たさ的な読み方になってしまうのですが
今回のこの映画は、人間の心の裏と表、欲望、葛藤がないまぜになっていてストーリーは重たいけど
人のやさしさや思いやりがずっと底辺に流れていて歌声の美しさも手伝ってか、目を背けたくなるよう部分がなく
きれいで、丁寧で、とても温かい作品に仕上がっていました。
終わった瞬間に、もう一度観たいと感じる素敵な映画でした。

先月観た ペンギン夫婦のつくり方 の小池栄子さんは、石垣島で溌剌と笑い
今回は北の果てで大きな声で歌い、もう日本の映画に欠かせない女優さんになりましたね。
そして吉永小百合さんは今回40歳と60歳を演じられましたが、40歳の役でも全然違和感がありません。


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