象潟や 雨に西施が ねぶの花 (芭蕉)
きさがたや あめにせいしが ねぶのはな
象潟(きさがた)は 「奥の細道」の 最北端の地(秋田県南部)
当時は 松島に並び称されるような 絶景の地でした
西施(せいし)は 紀元前5世紀 中国の「越」にいた 絶世の美女
敵国の「呉」の国王に献上され 呉王は西施を溺愛する余り 国が傾き
「越」に滅ぼされることになったと 伝えられています
象潟(きさがた)の風景は 譬えようもないほど 美しく
霧雨の降るなかに 薄紅色の合歓の花が咲く姿は
眠る 西施(せいし)のように 艶やかだ
という意味だそうです
写真の合歓の花 ちょっと寝乱れていますネ!