「 ほら 私と別れたら
こんな季節の 始まりよ~ 」
と 夏の声・・・
確かに 陰気で 憂鬱な雨
心の中まで 内向きになってしまいそう
うんざりするほど 翻弄されていたのに
夏が ちょっぴり 懐かしくなる
でもね・・・
雨が上がると 次第に 透明さを増していく光・・・
きらきら輝く 光の子が 飛び跳ね
あっちからも こっちからも
楽しそうな クスクス笑いが 聴こえてくる
「 いいえ 夏の方が ずっと素晴らしい! 」
と 未練がましく 夏の声
地平線の彼方の 入道雲からかしら?