年末 少し家の周りを片づけようと 玄関を出ると
同じように 家の外周りを掃除していた 隣の奥さん(Wさん)と バッタリ出逢った
互いに忙しく ゆっくり話す暇が なかなか無い
折角の機会だから 掃除する手を止めずに お喋りをする
やや疲れた様子のWさん 少し離れたところに住む娘の孫が インフルエンザに罹り 保育園を休んだので 数日間手伝いに行ったのだという
「 大変だったわね 」
「 ええ インフルエンザを家に持ち帰ったら困るから 気を遣ったわ 」
少し前に 田舎の実家を整理し お母さんを迎え入れたばかり
「 夫も このところ 体調が良くなくて・・ 」
そんなところに インフルエンザはきつい !
私の方も 娘が体調不良で この2ヶ月程 東京の娘宅と横浜の自宅を行ったり来たりしている
「 ほんとに 居ないよね 」と Wさん
「 ま ま・・ 家政婦とシッターをして 次のお宅へって感じかな~ 合間に仕事ね 」
それも そろそろ落ち着きそう (希望的観測か?)
体を動かしているとポカポカしているが 冷たい風が吹いてくると さすがに冬だ 冷えてくる
互いの近況の情報交換と 理解と 感情の共有・・・
かなり大容量のコミュニケーションが ほんの僅かな間に行われる
ふと 前日の夜 義姉から電話があった時のことを思い出した
用事はすぐに済んだが まだ 話があるようだった
「 実はね MONAさんに話すことがあって・・ 」
周りに人がいない時に 伝えたい事があるのだ
「 ええ そう・・ 分かったわ・・ 」
「 でもね 良いこともあったのよ 」と 義姉は明るい声を取り戻した
「 とにかく Y子さん(義姉)が元気なら大丈夫よ! 」
電話の奥に人の気配を感じて 私は話題を変えて電話を切った
喜びと苦しみは表裏一体だ
長く生きていると 僅かな言葉の遣り取りで 相手の状況がわかるようになる
AIに こんなこと できるかな?