休耕田のハーブたち

新潟の風土で元気よく育っている
休耕田のハーブたち。
ハーブたちの四季とハーブを通した生活を
ブログにしました。

三光院で精進料理をいただく

2009-11-17 22:35:42 | ハーブと仲間たち
写真は三光院のお煮しめです。
黒は大和芋を煮て、潰して海苔で巻いたものです。お芋の味が信じられない
ほどおいしいかったです。
白は高野豆腐を白く煮たもの。
黄色はかぼちゃの水煮。
そしてごぼうの水煮です。ごぼうはお水で3時間煮たということです。
飾りの「南天」は三光院のお庭から摘んできたもの。
色がシンプルで飾りつけもきれいでした。

今日は東京中央線武蔵小金井駅近くの三光院で精進料理を頂戴してきました。
精進料理をいただきながら、お料理の基本を少し教えてもらいました。

日本料理といわれるお料理になったのは650年前。
日本は、元々は野菜を食べていた。特に皇室はそうである。
野菜そのものの味があり、野菜本来の味が出るのは水で煮ることである。
基本は水で煮ることであり、だしは使わない。

素材そのものの味が出るのは水で煮ること。煮て、味をみて、味の足りない
部分を少々のお塩やお味噌で補ったり、わさびやサンショウなどで素材の味を
さらに引き立たせたりする。

ということで精進料理をいただきました。
最中にお抹茶、竹の御所のお煮しめ、吹き寄せ、お茄子のおでん(でんがく
のことを女御言葉でおでんというとか)、一口吸い物、粟麩のおでん、
ニャク天(蒟蒻の天ぷら)、ぎんなんご飯、すすり茶(錫の茶たくを使う
ことがおもてなしになるとか。もちろん錫の茶たく〈たすく〉付きです。)

みんなみんな素材の味がでていて美味しかったです。
特に三光院は「胡麻豆腐」が有名なのだそうです。
ぷるんぷるんとしていて、簡単に崩れなかったです。
市販の胡麻豆腐に慣れているため、食べるのに神経を使いました。

手間ひまをかけて、心を込めて作った精進料理。
手間ひまがかかっていると同じくらい、じっくり味わって食べればいいのに‥。
早食いの私。今までは「職業病です。」と言ってきましたが、
そろそろ「職業病です。」を卒業しなくては、と反省しました。

また日本人の食の原点(?)を忘れないためにも
「再訪したいな。」と思いながら帰途につきました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする