ちょっと一休み、道草人生

脳内出血で、仕事、仕事の生活から一転、
夫や友達に支えられ、色々な出会いや様々な発見があったり
これってステキ♪♪

雨水博士の村瀬誠さん

2008年10月24日 | 生活・日常

昨日は午後から雨だった。
そして、今日、金曜日も雨・・・・・

又もラジオの話だけど、FM東京、金曜日のライフスタイルミュージアム……

今月初めの金曜日、番組でゲストは、村瀬誠さん、
「雨水の活用が地球を救う」「雨は天からの恵み」正にそう提案している人。

村瀬さんは、一部でとても有名な人だと、後で知った。
少し早口だけど、内容がとても分かり易く、そして語り口が面白かった。

村瀬さんは墨田区の職員で、且つ又、雨水博士として海外でも知られる第一人者、
「雨水の活用が地球を救う」とは、どういう事かな、って思って聞いた。

全く、シンプルな発想!

天から降ってくる雨を溜めて、色々な用途に使う・・・これが基本!!

今年の夏のゲリラ豪雨……魚栄さんの傍の下水道で作業している人達が
流されて亡くなる、という悲惨な事故がおきた。
話を聞いて、あの事故も、墨田区のように貯水タンクがいくつもあり、
雨水に対する考えも違っていたら、防げたのでは、と思う。

墨田区では27年前に区内で大雨が降る度に水道から下水が逆流し、
地下の飲み水タンクが下水で汚染されるという問題が起きていた、とか。
それで、仲間と研究を始めたら、
都市の水循環システムそのものに問題がある事が分かった、という。

東京の下水道は、降水量の5割が地中に浸み込む前提で作られているから、
アスファルトに覆われた都会では、雨水は少ししか地面に浸透せず、
下水道に流れ込む………それが都市型洪水を引き起こしていた、という。

そこで、たどり着いたのは単純な結論!

☆ “雨を流さないで、溜める”
☆ “流せば洪水、溜めれば資源”  解決策はシンプル!


墨田区の年間降雨量、2000万トンは、区民が1年間に使う水道水の量と同じとか。

27年前、両国に新国技館を作る計画が進んでいたので、国技館の屋根に降る雨を
溜め、冷房やトイレの水に使うことを提案したが、理解は得られなかった……
最終的に墨田区長が日本相撲協会を説得し、
1000トンの容量の雨水タンクを国技館に設置することができた、そうだ。
当時としては日本最大規模の雨水利用システム。

相撲興行時に必要な水の70%を賄えるし、洪水防止策にもなる。

国技館が突破口となり、各地で雨水利用システムの導入が始まり、
墨田区では、500平方メートル以上の土地を開発する時は
雨水タンクを設置することが義務付けられた、そうだ。

区内の江戸東京博物館には2500トン、
他にも全部で4000トン位、溜められる、という。

説明が面白かった!
どうして、こんなにいい事を他所でやらないの??

最近の気候変動によって短時間に集中して大雨が降るようになり、
下水道が逆流する危険性は25年前より高まっているんですよ、って話だった。

村瀬さんは、「雨水を有効利用して大事な水資源を守って行きたい」って言う。

雨水は、命を育んでる。
本当に天からの恵み、スカイウォーターだ。

こんな素晴らしい事をしている、村瀬さん・・・素敵!!!
コメント
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