仕事で知り合ったベトナム人の経営者と面白い話をしたよ、って……
Kが話してくれたのを、まとめました。
旧正月(テト)
中国では旧正月のことを「春節」とよぶが、ベトナム語では「テト」とよばれている。
「テト」は漢字の「節」がベトナム語風に発音されたもの。
今年は、2月14日が旧正月(テト)です。
ベトナムもアジアの国々と同じように旧正月を祝う……それも、かなり派手に…
日本の40年位前を思い出して下さい……
肩に手に、大きな荷物を持った家族連れの帰省客が、故郷に向けて
上野駅や東京駅から旅立って行きました。
“盆暮れ”と言う言葉があるように、日本の場合は年2回の故郷に向けての里帰り
ベトナムは年1回の、このテトがそれにあたります。
民族の大移動に伴い、当然のように飛行機のチケットは取れなくなります。
ハノイは最低でも3日間(今年は2月14日から16日まで)
一般的には2月13日から21日ごろまで10日前後が休みになります。
かって、日本でも正月前になると物価が上がりました。
ベトナム、ハノイでもテトの2週間前から、毎日物価が上がるそうです。
皆がお土産を買う為に、一気に需要が増すからで、
それはこの国の給与制度と関係があるそうです。
毎月の給与の他に、テトの前には1ヶ月分(平均的に)のボーナスが出ます。
このボーナスが、テトの帰省資金……交通費とお土産代になります。
だから、ボーナスが出始めると街の物価が上がる……当然の理屈かな。
それで、この人は社員からの強い希望もあり、
物価が値上がりする前に……
つまり、1月中にボーナスを出す事にしたそうです。
バカバカしく見える、この帰省も
考えると、家族の結びつき・行事・行動に対する一体感と
同じ方向に向いて走っている、右肩上がりの方向性を感じます。
世間にはお金のない人もいるわけで、お土産が無いと故郷に帰り難い……
その結果として
「盗んでも」と、なるのを防ぐ意味でも、テトの前のボーナスは欠かせない、との事でした。
この話には続きがあって、
効率のためには、各プロジェクトごとに報奨金を出しているそうです。
このハノイの賞与の事情は、こちらにも載っています。
K曰く、テトが近くなったら、この続きを書くよ、って!!