寒さのため開花が遅れていた蠟梅が、京都・梅宮(うめのみや)大社で満開だと、先日テレビが伝えていた。
今年になって、まだ大阪から一歩も出ていない私は、そのテレビの報道を見て、ぜひ行きたいと思っていた。
それが昨日(30日)、やっと実現した。
梅宮大社に行くのは、今回が初めて。
パソコンで検索し、ガイドブックも見て、行き方を確かめてから、午後になって出発した。
梅宮大社の最寄り駅は、阪急嵐山線の松尾駅。
松尾駅で降りて、すぐ前を流れる桂川を渡る。
桂川を渡ってから10分位歩くと、左手に梅宮大社の参道が見えてきた。
参道の右手には、山茶花の高い垣根があって、たくさんの花が今を盛りと咲いていた。
鳥居をくぐって梅宮大社の境内に入り、お参りした後、蠟梅が咲いているという神苑に入った。
(神苑の中央にある、あずまやと池)
普通の梅は、ちっちゃな蕾がまだできたばかりだ。
池のほとりの1本の老木だけが、わずかばかりの花を開いていた。
池の周りを一回りしても、目指す蠟梅は、なかなか見つからない。
私と同じように蠟梅を見に来られたらしい一人の男性に聞いて、やっと1本の蠟梅の在り処が分かった。
蠟梅は、神苑のずっと端の方の木々の中で、ひっそりと咲いていた。
高い処で咲いているので、香りを嗅ごうにも、とても背が足りない。
辺りには人気がなく、なんか薄気味悪い感じさえした。
私は来た路を引き返した。
路の脇の、枯れた花の色や形が意外に面白かったので、撮ってみた。
(枯れたつわぶきの花)
(枯れたまま立っている紫陽花)
今度は違う路を通って出口に出ようとしたら、そこで、前のより大きな、花をいっぱい付けた蠟梅の木を、見つけた。
テレビに出てたのは、この蠟梅の方やな‥。
でも、花は盛りを過ぎていて、花はいっぱいなのに、あの蠟梅の芳しい香りは、もう無かった。
蠟梅は、テレビでは、少なくとも数本はあるように見えたのに、結局、別々の場所にそれぞれ1本ずつあるにすぎなかった。
ちょっと肩すかしを喰らったような気もしたが、この冬初めての蠟梅を見ることができたのだし‥と納得して、梅宮大社を後にした。
(話が横にそれるが)桂川付近まで帰ってふと見上げた地名の看板に、今まで見たこともない字が書かれていた。
忘れないために、写真を載せておくことにしよう。
行きとは反対側の歩道を歩いて橋を渡り、駅に向かった。
従って、次の写真は、最初に載せたのとは反対側の桂川の風景。
この茫漠とした感じの桂川の眺めも、なかなかいいなあ!と思いつつ、帰路についた。