のんスケの‥行き当たりバッタリ!

ぐうたら人生を送ってきた私が、この歳になって感じる、喜び、幸せ、感動、時に怒りなどを、自由に書いていきたいと思います。

雪景色を求めて、奈良公園を歩くも‥。

2013-02-22 20:14:56 | 日記

 雨水の日の翌朝(19日)、関西地方にも雪が降って、奈良は5センチの積雪だと、テレビが報じていた。

 私は、奈良在住の友だちに電話して、雪の様子を尋ねた。

 友だちは、雪は屋根に少し残ってる程度だから、わざわざ来ても無駄足になるのでは‥と言われた。

 そこで私は、その日の奈良行きを断念した。

 

 ところが11時前に、友だちから再度電話があって、今又盛んに雪が降り出しているから是非いらっしゃい!とのこと。

 私は、一旦下ろした重い腰をヨイコラショと上げて準備をし、奈良に向かった。 

 

 でも、奈良に向かう電車の車窓に流れる景色の中には、ホンの一部を除いて、雪はほとんど見られなかった。

 何だか、嫌な予感‥。

 

 そして、その予感は、みごとに的中した!

 近鉄奈良駅(地下)から地上に上がって回りを見まわすも、雪はかけらも見えない。

 おまけに雪から変わった冷たい雨が、ショボショボと降っている。

 

 私はため息が出そうなのをこらえて、とりあえず(友だちから聞いていた)“片岡梅林”を目指して、雨の中を歩き始めた。

 “片岡梅林”は、“浮見堂”の近くにあるという。

 そこで先ずは、分かりやすい浮見堂を目標に、歩くことにした。

 浮見堂に行く途中のアチコチで、鹿が群れていた。

 (よく見ると草地にちょっとだけ、雪が残っている。)

             

 

 

 かなり歩いて、浮見堂のある“鷺池”に到着。

 浮見堂の屋根に、少しだけ、雪の痕跡が見える。

                  

 

 

 鷺池に枝を伸ばしている桜の老木には、他の植物たちが寄生して葉っぱを伸ばしていた。

                  

 

 

 鷺池の近くに、少しだけ花を開いた梅の木があった。

 今回の奈良行きで私は、梅の花や枝にふわっと積もった雪を、ぜひ撮りたかったのだけれど、梅の花の周りにあるのは、雪ではなく、雨の滴だけだっ

た‥。

       

 

 

 池から上に上がって行くと、目指す“片岡梅林”があった。

 でも、片岡梅林の梅はどれも古木で、丈も低く、まだ全く花を開いていなかった。

 花のまだ無い梅の古木の間を、1匹の鹿が、ゆっくり歩いていた。

                

 

 

 梅林の近くに建っている“円窓亭”には、どっしりと存在感があって、心惹かれた。

 円窓亭の屋根にも、いくばくかの雪が残っていた。

                  

 

 

 梅林をあとにして、“飛火野”に入る。

 すると、飛火野の向こうに、ウッスラと雪を被った山(“御蓋山”と言うらしい)が、姿を現した。

 私は今回、ここで初めて、多少とも雪景色らしい風景に出会うことができたようで、うれしかった。

           

                   

 

 

 広い飛火野では、なぜか鹿が1匹だけで、歩いたり佇んでいたりした。

             

                        

 

 

 私は、御蓋山を、再度アップで撮ってから、飛火野を後にした。

                 

 

 

 この頃になると、私は、ドッと疲れを感じ始めていた。

 雨の中をアチコチ、2時間以上歩き回ったのだから、疲れが出るのも当然かもしれない。

 私は、奈良に来た時よく行く「荷(にない)茶屋」(春日大社・万葉植物園前にある)で食事と休憩をとるために、急ぎそこに向かった。

 と言っても、疲れ切っている私の脚は、そんなに速くは動いてくれなかったけれど‥。

 

 

 「荷茶屋」は、素朴ながら、なかなか趣味のいいお店だ。

 中に入ると、テーブルの上にさりげなく飾られた花が、疲れを癒してくれる。

               

 

       

 

 

 私が陣取った席にも、実を付けた植物が、色取りのよく合う花瓶に、うまく活けられていた。

                

 

 

 荷茶屋には中庭があって、見ると、そこにはわずかに雪が残っているようだ。

 私は、食事より先に、中庭に出てみた。

 案の定、中庭のそこここに、ちょっとだけだけれど、雪のなごりがあった。

       

 

 

 さて、食事は? … ここに来たらいつも食べてる“万葉粥”の定食。

 温まって、とっても美味しかった!

                 

 

 

 食事を終えてからお店の方に、今日の雪の状態を聞いてみると、御蓋山と若草山にはまだ雪が残っているのでは‥と言われた。

 御蓋山は飛火野から見たけれど、(先に梅林に行ってしまったので)若草山は、うかつにも、まだ見ていない。

 そこで、“新公会堂”前の広場に廻って、そこから若草山を見ることにした。

 

 若草山は、(上の方は大分雪が無くなっていたけれど)確かに下の方には、かなり雪が残っていた。

 でもなぜか、若草山の全景をちゃんと撮った写真が無いことに、帰ってから気付いた。

 なので、若草山の写真は、左側に半分だけ写っている、下の写真のみ‥(涙)

              

 

 

 一応若草山も見たし、私はいよいよこれで奈良を後にすることにした。

 新公会堂前広場から、私は一路、近鉄奈良駅に向かって歩いていった。

 

 でも途中、ふと後ろを振り返ると、民家の屋根の上に、若草山が、少しだけてっぺんを覗かせている。

 私は、性懲りもなくシャッターを押した。

 そして、道の左手の公園側には、山茶花がまっ赤な花をつけていた。

 今日一日、モノトーンの世界にいた感じの私の目に、その赤が鮮やかに映って、これ又シャッターを押すことになってしまった。