のんスケの‥行き当たりバッタリ!

ぐうたら人生を送ってきた私が、この歳になって感じる、喜び、幸せ、感動、時に怒りなどを、自由に書いていきたいと思います。

≪フェスティバルホールの、こけら落としコンサート♪≫

2013-04-20 21:39:04 | 日記

 一昨日(18日)は、新装成った“フェスティバルホール”の、待ちに待った≪こけら落としコンサート≫だった。

 このところ、新フェスティバルホールでは、さまざまな「こけら落とし公演」が行われているが、私たち(Kさんと私)が行ったのは、下の写真のコンサート。

              

 

 私たちは以前から、辻井伸行君のピアノを聴きたいと、コンサートがある度にチケットの購入を試みていたが、その都度売り切れで、行く機会を逃して

いた。

 佐渡裕さんの指揮も、かねてより、ぜひナマで見たいと思っていた。

 そういう折も折、新フェスティバルホールのこけら落とし公演の中に、「佐渡裕指揮・辻井伸行ピアノ演奏」のコンサートがあることを知った。

 新装フェスティバルホールにも早く行ってみたいし、これは願ってもないイイ機会だと、清水の舞台から飛び降りる気持ちで、高いチケットを購入したの

だった。

 (それがいつだったかはもう忘れてしまったが、とにかくずいぶん前の事だ。)

 

 そして、やっと、そのコンサートの日がやってきた。

 初めの予定では、その日はゆとりを持って出掛け、コンサート前に、新しいフェスティバルホールをアチコチ探検しようと思っていた。

 でも、いつもの習いで、そんなに早くは行けず、探検は諦めざるを得なかった。

 

 新装成った、フェスティバルホールの玄関。

       

 

 

 玄関を入ると、レッドカーペットを敷いた階段が、人々を、上の階のコンサートホール入り口へと、誘う。

 ふかふかのレッドカーペットの上を歩くと、なんか、とってもゴージャスな気分になってくる。 (写真はピンボケで残念!)

               

 

 入り口で係りの人にチケットを見せたあと、今度は緩やかなエスカレーターに乗って、5階に上がる。

 そこが、コンサートホールの1階席の入り口だ。

 入り口付近の天井には、イルミネーションが施されていて、なかなかいい感じだった。

              

 

 ホール内部は、赤を基調にした、ゴージャスな造りになっている。

 出来たら写真に撮りたかったが、やっぱりダメ。

 私は、隠し撮りをしたい気持ちを、グッとこらえた。

 (代わりに、前にテレビで映していたのを、写真に撮っておいたので、それを載せさせていただきます。)

              

                       (舞台から観客席を写したもの)

 

 

 初めにも書いたが、今回のコンサートは、佐渡裕さんの指揮

 ピアノは、辻井伸行君だ。

      

 

 

 管弦楽は、イギリスBBCフィルハーモニック

 今回のプログラムは、右下の写真のとおり。

 (ブリテンの曲は知らなかったが、チャイコフスキーの『ピアノ協奏曲』&ドヴォルザークの『新世界』は、馴染みの曲で楽しみだった。)

 

         

 

 実は今回のコンサートは、2年前に、同じメンバー・同じプログラムで行われていた、日本ツアーの再現なのだそうだ。

 2年前、(佐渡裕さん率いる)今回と同じコンサートが、全国を廻って行われていた。

 正にそのとき、あの大震災が起こったのだ。

 コンサートは、後半のツアーを残して、やむなく中止‥。

 BBCフィルハーモニックのメンバーは、帰国を余儀なくされた。

 

 

 東日本大震災が、音楽家(だけではないが)に与えた衝撃・苦悩は、計り知れない。

 あの惨状を前にして、音楽家にいったい何ができるのか!?

 そう自問し、答えが容易に得られない中、無力感・絶望感に苛まれたと、いろんな音楽家の方が言われていた。

 

  佐渡さんも、その一人。

 否、むしろ、ツアーの真っ只中で震災に遭遇し、ツアーを中止せざるを得なかった彼にとっては、その想いはより強かったに違いない。

 彼はしばらく放心状態だったと語られていたが、でも、程なく再び立ち上がられた。

 ≪音楽の力≫を信じ、被災地の復興を願って、各地でチャリティーコンサートを開いていかれた。

 

 その彼が、どうしてもやらなければいけない、やりたい!と思われていたのが、震災で中止せざるを得なかった、あのコンサートだった。

 彼はBBCと再び交渉され、辻井君にも声を掛けて、今回のコンサートツアーを実現された。

 

 だから今回のコンサートは、≪フ ェスティバルホールのこけら落とし公演≫の一つであると同時に、『被災地の復興を願う、熱い思いの込もったコンサ

ート』でもあった。

 

 私は、このコンサートに参加できて、本当によかったと思っている。

 音楽はもちろん、素晴らしかった。

 (BBCのハーモニーは、それは見事だったし、辻井君のピアノも迫力があった。)

 加えて、今回のコンサートを通じて、佐渡さんの、復興を願う熱い想いに直接触れることができ、私も又想いを新たにすることができたから。