のんスケの‥行き当たりバッタリ!

ぐうたら人生を送ってきた私が、この歳になって感じる、喜び、幸せ、感動、時に怒りなどを、自由に書いていきたいと思います。

≪奈良・大野寺のしだれ桜≫

2014-04-11 19:39:55 | 日記

 このところのテレビは、毎日、関西各地の“桜の名所”を紹介している。

 その中で2・3日前に、≪大野寺の小糸しだれ桜≫が紹介された。

 大野寺のしだれ桜は、その美しさはもとより、大野寺の(川を隔てた)向かいの崖に彫られた石仏(弥勒磨崖仏)に捧げるために植えられた桜として、

特別なものなのだそうだ。

 見頃は今週いっぱい、とのことだった。

 私は昨日(10日)の午後になって、思い立って、行ってみることにした。

 

 大野寺は、近鉄・大阪線の“室生口大野”駅から、歩いて5分の所にある。

 駅からは近いが、上本町から“室生口大野”までは、1時間くらい掛かる。

 決して近いとは言えない。

 でも、電車が大阪から離れるにつれて、鄙びた風景が車窓に広がり、私の心は穏やかな幸せに満たされてきた。

 

 “室生口大野”駅に到着。

 駅の周辺には、ソメイヨシノがたくさん植えられていた。

                    

 

 駅周辺のソメイヨシノもかなり花びらを落としていたが、それはそれで侘びた風情があって、私は好きだった。

         

                 

              

 

 

 駅からの道をまっすぐ南下して、大野寺へと向かう。

 道沿いの風景は何とも鄙びていて、コンクリートジャングルの中で暮らしている私を、穏やかに癒してくれた。

 道路脇のお家の庭に植えられている、何の変哲もない桜にも、なぜか心惹かれる。

                      

 

 

 大野寺の手前に、綺麗なピンクのしだれ桜が植えられていた。

 そのピンクのしだれ桜の向こうに、大野寺の小さな門が見えてきた。

                

 

 

 大野寺の境内に入る。

 あまり広くない境内の中心に、≪小糸しだれ桜≫が植えられていた。

                  

                        

              

 

 ≪小糸しだれ桜≫という名まえが示すように、滝のように垂れる枝に付く花の一つ一つは、とても小さく可憐だ。

    

 

 

 境内では白木蓮が、たくさん花をつけていた。

 サンシュの木の向こうに、仏を刻んだ崖が見える。

        

 

 

 大野寺の境内を出て、弥勒磨崖仏が彫られた崖を眺められる場所に近づいてみた。

 崖の手前を流れる川に、カワイイ新芽を出したばかりのモミジが、枝を伸ばしていた。

                     

 

 

 振り返ると、小糸しだれ桜の全体を、初めて眺めることができた。

             

 

 

 大野寺を後にし、もと来た道を駅へ向かった。

 行きでは右手にあった濃いピンクのしだれ桜が、今度は左手で、やはり華やかに咲いていた。

                      

              

 

 

 室生口大野駅に近づくと、行きとは逆方向から見るソメイヨシノが、やはり私の心を惹いた。

                     

             

 

 

 私は、桜の花びらが散り敷いた長い階段を上がり、駅に入った。

                         

 

 最後に、駅のホームから見た桜と大野の里。