「大阪府立淀川工科高校」の<吹奏楽部>は、全国的にも名を知られた吹奏楽部だ。
昨年の「全日本吹奏楽コンクール(高校の部)」でも、「全日本マーチングコンテスト」でも、<金賞>を受賞している。
昨年だけではなく、ここ何(十)年もずっと金賞に輝き、吹奏楽部に属する全国の高校生の憬れの的になっている。
しかし、淀工の吹奏楽部は、およそ音楽とは無関係なところから出発した。
「淀川工科高校」(かつての「淀川工業高校」)は、何十年か前は、(他の中学・高校の多くもそうであったように)ずい分荒れた
学校だったらしい。
その状況を憂い、何とか高校生に生きがいを持って高校生活を送ってもらうことはできないかと、当時の先生方の努力によっ
て、吹奏楽部が作られたのだそうだ。
吹奏楽などというものとはおよそ無縁な工業高校の生徒たちを、吹奏楽の世界に引き込むには、莫大な労力を要されたに違い
ない。
でも、今も指揮者を務められている<丸谷先生>を中心に、先生方はその労をいとわず努力され、輝かしい淀工吹奏楽部の
歴史を創り上げられた。
私は以前からその存在を聞いていたし、比較的最近では、佐渡裕さんの<題名のない音楽会>で、よく吹奏楽が取り上げられ、
テレビで、丸谷先生の指揮による淀工吹奏楽部の演奏を聴いてもきた。
でも、その演奏会をナマで聴く機会は今までになかった。
ところが昨年の暮れにMさんが、1月に行われる淀工の演奏会(グリーンコンサート)のチケットを取ってくださったのだ。
(何しろ淀工吹奏楽部は全国の高校生の憬れの的であり、チケットはなかなか手に入りにくいのだそうだ‥)
それで私は初めて、淀工吹奏楽部の演奏会に行くことができる運びとなったのだった。
コンサートは、22日(日)の12時開演だった。
私は11時半過ぎに、会場のフェスティバルホールに着いた。
フェスティバルホールの、(赤い階段・赤い天井の)表玄関と、会場入り口にズラリと並べられた、お祝いの花束。
演奏は、12時から(間の15分休憩を挟んで、)3時半くらいまで、様々な楽曲・様々な奏法で、多彩に繰り広げられた。
演奏者も、今年卒業する3年生だけとか、1,2年生だけとか、OBの方々とか、もちろん全員でとか、様々だった。
時に、他の高校の吹奏楽部の生徒も演奏に加わったりして、本当に多彩だった。
会場のみんなも一緒に歌うコーナーも設けられていたりして、本当に楽しかった。
コンサート会場は、もちろん撮影禁止だったが、会場の照明が全て落とされ、参加者がペンライトを振って盛り上がったとき、
今だったら大丈夫かと思って、ペンライトの灯りを撮ってみたが、全然ダメだった。
そしてその序でに、舞台上の演奏者(左半分だけ)と、階段で演奏している人たちを、ドサクサに紛れて撮ったが、案の定、大ピ
ンボケだった。 (どうも、スミマセン!)