25日(月)は、朝8時40分発の「スーパーおき1号」に乗って、故郷・益田を発つ予定だった。
ところが、ホテルを出て益田駅に着くと、「おき1号は、宍道湖付近の濃霧によって30分くらい遅れる予定です。」という、駅員
さんのアナウンスが聞こえてきた。
「30分も遅れるなんて、そんなにひどい濃霧が出ることってあるんですか!?」
驚いた私がそう駅員さんに尋ねると、「そうなんです!結構あるんですよ!」との返事。
そう言われたら仕方がない。 私は諦めてホームのベンチで待つことにした。
そのとき、それとなく眺めていた山口線の線路の傍らに、曼珠沙華が咲いているのを見つけた。
「こんな所にも曼珠沙華が咲いている!」
その驚きと共に、まっすぐ伸びる線路の様にも心惹かれて、下の2枚の写真を撮った。
駅員さんの言葉どおり、30分遅れで「スーパーおき1号」は益田駅に到着した。
そして乗客が乗り込むと、慌てふためいたかのように発車した。
帰りの山口線でも私は、窓にへばりつくようにして車窓に流れる景色を眺め、「石州瓦の家並み」と「匹見川の流れ」を、再び
撮った。
列車が「山口駅」に到着した。
今回の帰省で私は、帰りには山口駅で途中下車し、山口市にもある<雪舟の庭園>(「常栄寺」)を、もう一度見ておきたいと
思っていた。 それと、「五重塔」の美しい<瑠璃光寺>にも、もう一度行っておきたいと。
駅を出ると私は、先に<雪舟庭園>のある「常栄寺」に、行くことにした。
「常栄寺」は、以前来た時より、ずい分きれいに整備されていた。
常栄寺・山門 勅使門
勅使門を入ると、昭和43年に造られた<南瞑庭>の石庭があった。
そして、いよいよ本堂の後ろ側に広がる<雪舟庭園>へと向かう。
まずは、本堂のすぐ傍から眺めた、雪舟庭園。
常栄寺の雪舟庭園は、雪舟らしい石組みの奥に、沢山の水草を浮かべた池が設えてあった。
益田の医光寺や万福寺と違って、常栄寺の雪舟庭園の奥の森の中には、観光客も歩ける路がつくられている。
観光客はその路を歩きながら、雪舟庭園を上から見下ろすことができる。
私もその路を歩いて一周してみた。
そのとき撮った写真。
池に本堂の屋根が映っている。
丘の上の路を一周して本堂の前に戻ってきた。
そこから再度、いかにも雪舟らしい堂々とした石組みを撮った。
そして常栄寺を後にするとき、山門のところから常栄寺の建物全体を撮っておいた。
南瞑庭の石庭の模様が綺麗です。 観光客が一周できる路で撮られた写真が どれも素晴らしいです。
行けそうもない遠い地方の観光をさせて戴いて ありがとうございました。
雪舟の最期ごろの活動の拠点は山口だったようです。なので、益田のそれと比べて、山口の雪舟庭園は、規模も大きかったように思いました。
(最近ちょっと忙しく体調もイマイチで、コメントの返信が遅くなってしまいました。ごめんなさい!)
山口線の主だった駅は、駅名を昔風の書き方にしているようです。SLも走り外国の方も乗られることから、ローマ字でも書かれているのでしょう。
常栄寺の石庭と雪舟庭を楽しんでいただけたなら嬉しいです♪