年月が過ぎ、私自身の体力の衰えに加えて、今年の夏の暑さは格別で、外に出るのもためらわれるほどだ。
5年前くらいに見に行ってた花で、今年見に行けなかった花の、何と多いことだろう!
花だけじゃなく、音楽界や展覧会にしてもそうだ。
歳を重ねるにつれてそういうことが多くなるのは寂しいけど、それを嘆いていても仕方ない。
電車で行かなければならない所の花は無理(今年の夏は特に)にしても、地元で咲いている好きな花くらいはぜひ見て
おきたい!
そう思ったとき “酔芙蓉”の花が浮かんできた。
7月の初めに一度見に行ったが、その時はまだ固いつぼみだった。
そこで19日(ずい分前ですが)に、意を決して、お日さまの照りつける外に出て、酔芙蓉が咲いている場所まで歩いて
行った。
この日の空は、所々に千切れ雲(すじ雲)が浮かぶ、真っ青な空だった。
市営住宅の花を見ながら、酔芙蓉が植えられている小さな公園へと向かった。
小さな公園で、酔芙蓉は真夏の太陽を照り返して、白く輝いていた。
私は何だかホッとしてシャッターを押した。
今までだったらもっと粘って、いろんな角度から写真を撮ったりしたけれど、この日はもうこれで限界!
酔芙蓉にバイバイして、帰途についた。
帰り道のお家の前で、薄いピンクのサルスベリが、空に向かって咲いていた。